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賃貸の我が家では、今年も窓の結露と戦う日々がやってきました。
カーテンに水滴が付くため、その部分にカビが生えて困っています。
3年後には新築を考えています。
高いカーテンを買っても、結露ですぐカビが生えてしまうのではないかと心配しています。
窓に結露がつかない家の構造や、間取りの設定の仕方などはあるのでしょうか?
結露はやっぱり嫌なものですよね。見学会などでも、結露についてご質問される方は多いです。
皆さんネットで色々調べていらっしゃるそうで、 「何が正しくて、何を使えばいいのか分からなくなって来た」と、
情報の波に溺れてしまわれている方もちらほら。 こうなると抜け出すのが大変です。
予算はいくらでも、と言う方なら、最高等級の物を選べばいいのですが、当然そんな方はごく稀です。
ここは一つ、細かい性能を云々言う前に、結露と換気というシンプルな事を知って頂きたいと思います。
まず結露についてですが、中学校の理科で習った「飽和水蒸気量」を思い出して下さい。
【例】
・10畳間(40㎡)に家族4人が寝ている。
・人が快適と感じる湿度は、40~60%。
・冬の夜、暖房をして室温が25℃、湿度が60%の状態で一家は眠りについた。
・朝起きると、室温は15℃。
・就寝中、人は一時間に30gの水蒸気を出している。
・睡眠時間は6時間
(就寝前の水蒸気量)⇒飽和量23g×60%×40㎡=約550g
(就寝中に水蒸気がに出る量)⇒30g×6時間×4人=720g
(朝起きるまでの水蒸気量)⇒550g+720g=約1270g
しかし、朝15℃まで冷えると⇒飽和量13g×100%×40㎡=520gまでしか室内に水蒸気として存在出来ません。
つまり、先程の1,270g-520gの750gは、水蒸気から水になる=結露します。
さて、では、どうやったら結露しないかと言えば、答は簡単、換気です。
上記の式は、部屋を閉め切っている場合の計算です。
(実際に起こりえる建材の調湿など、様々なファクターは複雑になるので無視しています)
換気によって、外部の乾いた空気と入れ替えられれば、結露は大幅に減ります。
ただ、どうしても寒いと換気をしないので結露しちゃうわけですね。
建材の細かい性能よりも、換気が大事って分かって頂けましたでしょうか?
嘘だと思ったら、「○○年無結露補償!」と大げさに宣伝している住宅会社や、断熱材メーカーに、
「換気しなくても結露を補償してくれるんですか?」と聞いてみて下さい。
「適正な換気が大前提です」と言うはずですので。
結論ですが、
・なるべく室温度が下がらないような高断熱性能
・調湿性のある建材
・計画換気も含めた暮らし方
この三つを押さえれば、結露に悩まされることは、ほぼ無いと言って良いと思います。
調湿性についてはこんな実験もしたこと有りますので、宜しければご覧下さい。
http://www.macs-inc.co.jp/blog2/2013/06/post_142/
窓の結露対策には、ペアガラス(複層ガラス)が最も有効的です。
現在ペアガラスにも種類があり、中でもlow-Eペアガラスは、約-17℃まで結露防止効果があります。
low-Eペアガラスとは、金属膜をガラスにコーティング処理をした複層ガラス(二枚組のガラス)です。
金属膜をガラスにコーティング処理することで 「遮熱性能」や「断熱性能」が通常のガラスに比べ、
上がります。
特に寒冷地ではない限り、通常の複層ガラスでも有効的な結露対策と言えます。
家の構造に関して以下のサイトが参考になると思います。
http://www.kaname-souken.co.jp/peculiar01.html
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