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家づくり Q&A
快適に暮らすための断熱性能「UA値」はどの位?
愛知県内において、断熱性能の程度を示す基準とされる「UA値」はどの くらいの数値があれば良いといえますか?
地域ごとに基準値があるのは存じていますが、この基準値を上回る数値を求めるのは、いわゆるオーバースペックということになりますか?
「UA値」にこだわり過ぎることなく、他に予算を回した方が良いのでしょうか?
ご意見をお聞かせください。
Sanki Haus(サンキハウス)静岡三基からのご回答
UA値とは、ご存知の通り外皮性能(家の断熱性能)を示す数値ですが、
小さければ小さいほど高性能と言えます。
ご質問の「基準値を上回る数値を求めるのは、いわゆるオーバースペックか?」についてですが、日本の基準は諸外国と比べると大変低く、
お隣の韓国や中国と比べても負けるほど低水準になっています。
従って、UA値は予算の許す限りできるだけ小さい数値になる様に断熱強化した方が良いと思います。日本も近い将来にはもっと高い基準(UA値としては小さな数値)を求める事になるのは必然です。
これから新築される場合は、60年後にも通用する性能を予想して建てるべきだと思います。
ただ断熱強化する場合、どこまで断熱材を増やせば良いのか?
増やせば増やしただけ良いのですが、予算との兼ね合いもありますよね。
そこで考えるべきは「壁の中に入れる断熱材を最大にする」と言うことです。
壁の外に付加断熱として足す方法では、断熱強化はどこまででも出来てしまいますし、
外壁の強度の問題も含めて費用が掛かるため、
充填断熱だけに留めておくのが一番コストパフォーマンスが良いという事になります。
上の図では、UA値が0.33になる所で坪単価10万円ほどの急激な増加があることを示しています。
これは、UA値=0.34までは壁の中の断熱材(充填断熱)だけで済みますが、
UA値=0.33からは壁の外側に付加断熱をすることが必要になり
コストが一段と上昇してしまうからです。
ここで示した数値はサンキハウスの2x6工法(壁厚140㎜)の木造住宅の例ですが、
在来工法の場合でも同様に4寸柱(壁厚120㎜)までがその境目となるので、
UA値としては0.4程度が考えられます。
結論として2x6工法の充填断熱を選択し、窓は樹脂のトリプルガラスサッシを選択する。
また、換気システムには第1種で熱交換率90%以上あるものを装備することが、
今現在最もコストパフォーマンスの高い木造住宅という事になります。
Wellnest Home 安城オフィス(低燃費住宅)からのご回答
冷えは万病の元。
ヨーロッパでは冬の室内が無暖房で16℃を下回ってしまうお家を造ってはならない
と言う法律ができています。16℃を下回るお家は、人体に何かしらの影響を与えてしまうそうです。
基本的人権の侵害。
確かにそうですよね。
さあ日本の基準で造られたお家はどうでしょう?
友人の家は1年前に新築しましたが、冬の朝は室内が10℃を下回っているそうです。
しっかりと日本の断熱基準をクリアしているそうですが・・・
厳しい断熱基準で建てられたヨーロッパのお家は、
日本ではよく耳にするヒートショックとは無縁の建物です。
それは家が温かいから。
日本ではヒートショックで亡くなる方の数は
何と交通事故で亡くなる方よりも多いんです。約3倍ほど。
驚きですよね。CMでも言われていますが。
人体に何かしらの影響を及ぼさないためには、
無暖房で16℃を下回らない断熱性能が必要で、それにはUA値は0.3以下。
ただ断熱性能を上げればいいのではなく気密もとても重要なんです。
気密の性能を示す数値としてC値という値がありますが、C値もやはり0.3以下。
いくら断熱性能が良くても、隙間から冷たい空気が入ってしまっては
あたたかい家とは言えません。
冷気は下に溜まり、足元が寒いお家となってしまい快適とは言えません。
みなさんのご実家やアパートはいかがですか?
さらに気密と断熱をしっかりすればいい!……だけではないんです。
高気密・高断熱なお家の最大の弱点はこれからの季節、
冬の室内の過乾燥です。
乾燥した空気はインフルエンザ菌が悪さをするにはもってこいの環境なんです。
足元が冷えて乾燥で風邪を引きやすいお家ではこれまた快適とは言えません。
しっかりと湿度をコントロールする壁構造になっているかが重要です。
そして、しっかりと調湿できる壁の中は結露も防げます。
壁の中が結露するとカビが生え、そのカビを食べにダニが寄ってきます。
そしてダニの死骸やフンが体内に入り、
喘息、アトピー、花粉症に繋がっているとも言われています。
壁や天井の表面にいくら体に良さそうなものを貼ったり、
塗ったりしても壁の中身がカビだらけでは意味がありません。
快適な室内環境にするためにはUA値に注目するだけではダメです。
断熱・気密・調湿・日射のコントロールが揃って始めて
快適に過ごすことのできるお家になります。
あたたかい家は寿命を延ばす。
それは人だけでなく家の寿命も延ばします。
もうヨーロッパでは人も長生き、家も長持ちする高性能なお家がすでに出来ています。
残念ながら日本の基準で建てられたお家は室内が夏暑くて冬寒いお家ばかりです。
これから電気代もどんどん値上がりしていきます。
エネルギー垂れ流しの各部屋にエアコンや加湿器のあるメカメカ住宅ではなく、
極力機械に頼らない、家の性能だけで快適に暮らす事の出来る
世界基準の家を、これからは建てるべきです。
残念ながら日本のお家の寿命は30年ほど。
住宅ローンも終わっていないのに取り壊してしまっているんです。
未来の子供たちのために、健康・環境エネルギー問題を考えると
日本の家づくりは変わるべきです。
それらを考えられたお家は環境先進国のドイツの家づくりにあります。
世界基準で建てられた家はこんなにも快適なのか、というものを、
低燃費住宅の見学会やモデルハウスで体感してみて下さい。
そして車も試乗するように家も「試住」してみてください。
すべてに根拠のある家づくりを!!
ウッド・アート・スタジオからのご回答
Ua値はあくまで1つの指標なので、
室温や光熱費等をどう計画したいか、
どのくらいの金額がかかるか
多面的に判断しながら決められた方が良いと思います。
弊社ではUa値を求め、その数値を用いて
室温や光熱費をシュミレーションできるソフトを使いながら設計を行い、
いくつかの断熱性能ごとにお見積もりも作成しています。
弊社の標準的な仕様でUa値は0.55程になりますが、
この数値は省エネ地域区分6地域だと
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の基準Ua値0.6と
HEAT20(2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会)が
目標としているG1の基準Ua値0.56を上回る数値としています。
他社だと、2020年に義務化となる省エネ基準(次世代省エネ基準)Ua値0.86を
上回る数値で設計されていることが多いので、
比べると弊社の基準はオーバースペックかもしれません。
ですが、弊社がこの基準を目安にしているのは、
冬の室温について例を挙げると、
室温15°を下回る部屋が20%程度で10°を下回る部屋はないため、
室温もある程度高く居室間の温度差を抑えることができます。
温度差が大きいと体に負担がかかりヒートショックなどの
健康被害の可能性が高くなるので、
その差をできる限り抑えるように計画し、
より健康的に暮らせる家づくりを推進しているからです。
その数値が示している意味を納得しながら、
金額も重要な判断項目の1つだと思いますので、
バランスを取りながら金額も納得できる家づくりをされたほうがいいと思います。
創住環からのご回答
初めまして。
住宅建築で、一番疎かになっている場所が、断熱と気密です。
省エネルギー化を提唱されている国も大量生産の住宅メーカーに配慮した形で
当初のレベルが見直されていき、提言レベルが低いところになっていると思います。
お客様にお伝えできるとしたら、断熱材や気密と換気は、目に見えない場所であり、
費用負担を考えると難しい判断になるかもしれませんが、
快適性を向上のためには、必ず必要な部分です。
正しい知識身に着けることで、素晴らしい家が建築されます。
大中小の建築業界で、断熱や気密や換気について、
お客様目線で話の出来る方が少ないのが現状ですが
素晴らしい家を建築してください。
オーバースペックという言葉がありましたが、
この愛知県でも寒いときはマイナスになります。
暑いときには、外気温が40度になります。
長い目で見たとき、健常者の20代や30代の皆様が、
住宅ローンを完済するころには、もしかしたら、地球温暖化?か
地球の氷河期になるかもしれません。
その際に、北海道仕様にしていたら、愛知県のオーバースペックでも
日々の暮らしは快適です。
エアコン代も本当に少ない負担で、しかもエアコン機器の
表示性能畳数も3倍強で計算可能ですので、入れ替え時の負担も軽減され、
エネルギーコストも安いので、長い目で見たら快適。
脳梗塞や風邪の予防になり、冷えからくる万病にも対応できる環境が
自然とできるので考えたほうがいいと思います。
僕の家は、23畳のリビングで、6m~9mの吹き抜けがありますが、
6畳エアコンでほぼ賄えています。
住宅も業者の言いなりで建築する時代も終わり、
カタログ数値や当社比の時代も終わりました。
性能や施工品質も自分で理解するために勉強しましょう。
一生に一度の大きな買い物ですが、失敗は後悔につながり
やる気の低下にもつながります。
幸せな家を頑張って建築してください。
名古屋の小さな建築屋さんより。
知りたい内容がなかったり、もっと知りたいと思ったら、イエタテ掲載社にどんどん質問してみよう!