住宅ローンの賢い選び方。これだけは押さえたい4つの比較ポイントとは
2020/01/31|くふうイエタテカウンターアピタ静岡店
「年始から計画をスタートして、今年中には新居に住みたい!」といいスタートを切られた方、結構多いのではないでしょうか?
家づくりの大かなめとして、まずは資金計画ですね。
大きな資金ですので、ほとんどの方が住宅ローンを利用されると思います。
では、いったいどの金融機関のどの住宅ローン選べばいいのか?
種類も多いし、ややこしいのがこの住宅ローン。
今回は住宅ローンの比較方法について、比較する4つのポイントにしてご紹介していきます。
●今回の内容をざっくりと!
比較ポイント1. 金利が何%なのか?
比較ポイント2. 金利のタイプは何?
比較ポイント3. 初期費用がいくらかかるのか?
比較ポイント4. 団体信用生命保険の内容は?
●比較ポイント1 金利が何%なのか?
住宅ローンで一番気になるのが、やはり金利ですね。
金利が0.1%違うだけで総支払額が何十万円と変わってきます。
図1は、3000万円借りた場合のシミュレーション。金利0.5%の違いで総返済額は約300万円も変わってきます。自動車一台ですから、これは大きいですね。
インターネットで調べればどこの銀行が何%の金利なのかはすぐわかるので、金利だけのことで言えば、低金利の住宅ローンを選ぶのがいいでしょう。
●比較ポイント2 金利のタイプ
金利タイプには大きく分けると3つあります。
①変動金利タイプ
②固定期間選択タイプ(3年、5年、10年固定など)
③固定金利タイプ
①「変動金利タイプ」は定期的に金利が見直されるタイプです。
②「固定期間選択タイプ」は一定期間のみ金利が固定されるタイプです。
③「全期間固定金利タイプ」は最初から終わりまで金利が変わらないタイプです。唯一、借入時に利息を含めた総額がわかります。
一般的に、①<②<③の関係で金利が設定されています。「変動金利」は、金利変動のリスクがある分、相対的にも安い金利設定がされています。
どの金利タイプがベストか?というご質問をよく受けますが、
ここには正解はありません。
言ってしまえば、
完済したときにはじめてわかります。
なので、考え方としては自分にあった金利タイプを選ぶことです。
一般的に言われるのが、
・当初10年間に教育費など支出がかさむ予定がある場合は、
「固定期間選択タイプ」がおすすめ
・家計に余裕のあるご夫婦など多少金利が上がっても大丈夫であれば金利水準は低めな「変動金利タイプ」
・とにかく金額の変動リスクを避けたいなら「固定金利タイプ」が、毎月の返済額が変わらないので安心です。
夫婦の年齢、お子さんの年齢による教育費、年収、貯金額、退職金、何歳まで働くのか? リスクに対する考え方など。ご家族によって環境が全然違うので、トータルで「自分にはどれが適しているのか?」を決める必要がありますね。
●比較ポイント3 初期費用がいくらかかるのか?
銀行からお金を借りるときに支払う費用が「初期費用」です。
実は案外ここを軽視してしまいがちです。
初期費用は大きく分けると、
・融資手数料(事務手数料)
・保証料
・印紙代
・登記費用
この4つですが、金融機関によってかなり差があるのをご存じですか?
例えば3,000万円の住宅ローンを組む場合、
10~15万円程度で済む銀行もあれば、
70~80万円前後かかる銀行もあります。
これって驚きですよね?
とにかく大切なのは、毎月の返済額だけではなく、初期費用も含めた支払総額で比較していくことです。
●ポイント4 団体信用生命保険の内容を比較しよう
俗にいう、団信(だんしん)と呼ばれている保険です。住宅ローン契約者が死亡した場合、ローン残高を肩代わりしてくれて0円になる保険です。
この団信の保障内容も、銀行によってさまざまです。
死亡以外でも、
・ガンになったとき
・心筋梗塞で所定の状態になったとき
・脳卒中で所定の状態になったとき
・成人病で所定の状態になったとき など。
重度の病気にかかった際にも、ローンが0円になる保障が受けられる銀行があります。
しかし、
「無料でつけられる銀行」と「金利を上乗せして付ける銀行」
とあります。
上乗せの金利は銀行によって、
0.1%~0.4%と幅広いです。
・最初の金利は低いけど保障を付加すると
金利上乗せで高くなる銀行
・最初の金利は高いけど
手厚い保障がすでに無料で含まれている銀行
など同じ保障内容にして、どちらの金利が高くなるのか?を比べる必要があります。
以上が、4つの比較ポイントです。
どの金融機関の住宅ローンを選ぶべきか迷ったときは、この4点で比較してみるといいでしょう。ただ、くれぐれも身の丈以上のローンを組まないようにご注意ください。
どんないい条件の金利を選んでも、余裕のない返済プランにしてしまうと、せっかく始まる新居生活が苦しくなってしまいますから。