こんにちは。イエタテ相談カウンターです。

 

夫婦共働き世帯が増える中で、ご相談をいただくのが、

2人でローンを組む時についてです。

 

今回は、単独債務と2人でローンを組む場合の違い、

2人でローンを組む際の連帯債務・連帯保証の違いについて簡単にまとめてみました。

 

 

まずは単独債務と二人でローンを組む場合の違いから説明します。

 

この２つの違いは、ずばり銀行から受けられる融資の上限額です！

 

銀行が、住宅ローンを融資する際にその金額を決める要素は

債務者の年収になります。

生活が破たんし、返済不可能にならないように

年収に対する年間の返済額の上限比率を各銀行で設けています。

 

そのため、1人で組む場合はその1人分、2人で組む場合は2人分の年収が

審査の年収となるのです。

 

例えば、年収500万円の夫と年収300万円の妻。

夫一人でローンを組めば、銀行の判断基準になる年収は500万

夫婦二人でローンを組めば、原稿の判断基準になる年収は800万

世帯年収は800万ですが、その上限額は異なってきます。

 

この違いが、単独債務と二人でローンを組む違いです。

 

 

さて、二人の年収を合算する際に用いられるのが

連帯債務と連帯保証です。

 

連帯債務は夫婦二人とも、同じ債務を負い、

住宅ローンを一緒に返済をしていく義務があります。

 

連帯保証は、住宅ローンを組む主たる債務者と連帯して、

債務を保証することです。

 

 

・・・・うーん、分かりにくいですね。

 

 

イメージでいうと、

 

連帯債務は夫婦二人肩を並べて一緒に返済していくイメージ。

こちらは夫婦それぞれがローンに対して持ち分を持ちます。

 

連帯保証は主債務者の一歩引いたところでサポートをするイメージ。

ローンの持ち分は、主債務者単独となります。

 

 

では、この2つ何に関わってくるかといいますと、

住宅ローン控除　と　団体信用生命保険　です。

 

住宅ローン控除は、毎年の住宅ローン残高1%もしくは年間の所得税と住民税の1部の

どちらか低い方が13年間控除されるというお得な制度なのですが、

連帯債務だと夫婦両方の分の取得税と住民税が対象となり、

連帯保証だと主債務者となった一人分しか戻ってきません。

 

なんだか、連帯債務の方がお得な気がしますね…。

 

次に団体信用生命保険で比べましょう。

 

団体信用生命保険は、債務者に万が一のことがあった場合、

生命保険が適用され、住宅ローンの残高が返済される保険です。

連帯債務だと夫婦それぞれが、持ち分をもって、ローンを返済しているので、

もし、どちらか一方に万が一のことがあった場合には、該当者の持ち分のみなくなり、

もう一方の持ち分の支払いは残ります。

 

例えば　夫3/5　妻2/5　で持ち分を持っており、

夫が不慮の事故で亡くなった場合、夫の持ち分3/5は団体信用生命保険が適用され返済されますが、

妻の持ち分、2/5はそれ以降も支払う義務があるのです。

 

一方、連帯保証だと持ち分をもっているのは、

主債務者のみなので、主債務者に万が一のことがあった場合は全額ローンが返済されます。

 

まとめると…

 

連帯債務

・両方とも債務者として持ち分がある。

・住宅ローン控除や住まい給付金などは双方利用できる。

・団体信用生命保険適用事由が発生した場合も、一方の持ち分の返済は残る。

 

＊ただし、ろうきんさんの提案する【夫婦支え愛】など、

どちらか一方に団体信用生命保険の適応事由があったとしても全額ローンが返済されるものもあります。

 

 

連帯保証

・持ち分を持つのは主債務者一人である。

・住宅ローン控除や住まい給付金は主債務者1人分しか受けられない。

・団体信用生命保険適用事由が発生した場合、ローンは残らない。

 

＊金融機関によっては、連帯保証人の収入すべてを審査の年収としてみてくれないこともあります。

 

 

住宅購入時における優遇措置を最大限受けるなら、連帯債務

万が一のことを考えて…であれば連帯保証が安心でしょう。

 

 

夫婦共働きが当たり前な世の中だからこそ、

夫婦の収入差、雇用形態そしてお子様の有無などによって

どのローンの形態・どの商品が自分たちにとって安心できるものなのか、

きちんと検討してみてくださいね。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

イエタテ相談カウンターでは、ローンに詳しい住宅会社さんも含め、

様々な特徴を持つ会社さんをご紹介しています！

 

会社選びに困ったら、ぜひイエタテ相談カウンターにお越しください！