住まいの中心にあたる位置に設けた薪ストーブ。冬はこの１台で家中が暖まる。板張りの床や壁、天井のやさしい木目が安らぎを感じさせる

無垢材と天竜壁の風合いが個性を醸し出す外観。隣接する母屋の採光を妨げないよう配慮し、西面に平屋部分を設けてある

太い野物の梁が存在感を放つ、吹き抜けのダイニング。階段は幅を広めにしてあり、小さな子どもと一緒に上り下りしたり、大きな荷物を持ち運ぶのに便利。一方、リビングは天井高を抑えてダイニングとゾーン分けし、こもり感のあるくつろぎ空間が実現

使い勝手の良い間取りの中心はダイニング。コンパクトな空間に吹き抜けが開放感をもたらし、のびのびとくつろげる。また、吹き抜けが1階と2階を繋ぎ、どこにいても家族の気配を感じられる

リビングはあえて天井を低くし、落ち着きのある空間に。無垢と珪藻土に包まれて、ゆったりリラックスできる。しまう物や使い勝手に合わせて造った造作家具を壁一面に設け、すっきりと片付いた空間をキープ。窓には木製のルーバーを設け、母屋からの目隠しに利用

母屋との行き来を考慮して、玄関の真正面に対面キッチンを配置。家族が帰宅した際も、「おかえり」と正面から笑顔で迎えられる。キッチンには造作家具が機能的に設けてあり、奥さまのこだわりが詰まっている

オリジナルの造作キッチンはステンレスカウンターと木目の扉を組み合わせたシンプルなデザイン。Ⅱ列型にして調理器とシンクを分けて配置し、奥さまの使い勝手に合わせて収納を設け、空間を無駄なく利用している

2階のフリースペースは子どもの遊び場やセカンドリビング、リモートワークなど、多目的に利用できる便利な空間

小屋裏から眺めたダイニングキッチン。毎年、初冬に入ると薪ストーブを焚いて過ごすのが日課に。「薪ストーブのおかげで家中が暖まります。揺らめく炎を眺めながらゆったりと過ごす時間もまた愉しいものですよ」とご主人

冬は薪ストーブが家中をぽかぽかに保つ

薪ストーブを中心にゆったりとした時間を過ごす

家族が集うリビング。冬は薪ストーブの暖かさが吹き抜けを通じて家中に行き渡る

再利用した古民家の古材や古建具と、真新しい無垢の床や天井、造作家具が調和して、新鮮さと懐かしさが溶け合った居心地の良い空間が実現。冬は薪ストーブで体の芯から暖まる。薪ストーブの背面の壁はレンガ張り

吹き抜けから見下ろしたダイニングスペース。古材の梁組みが情緒を感じさせる。冬は吹き抜けを通じて薪ストーブの暖かさが家中に行き渡る

薪ストーブのあるダイニング。冬はこれ1台で2階の隅々まで暖まる。薪ストーブを囲むレン ガは床面を濃い色合いに、壁面を薄い色合いにしてグラデーションをつけアクセントに

吹抜けのLDKは25.9畳の大空間。これだけの広さでも薪ストーブ1台で家中がポカポカ暖まる。床と天井は杉、梁は米マツ。八寸の大黒柱が家族を見守っている

モルタル風のクロスと、オークのフローリングの組み合わせが落ち着きを感じさせるリビング。薪ストーブは料理にも利用でき、最近はブルーベリージャムがおいしく仕上がったという。もちろん、寒い冬は家中に心地よい暖かさを運ぶのが薪ストーブ本来の役割。あまりの気持ち良さに、子どもも床に寝そべっていつの間にか夢のなかへ

勾配天井と大開口が開放感をもたらすリビング。冬は薪ストーブの暖かさが家中に伝わり、薄着で過ごせるほどの快適さ。薪ストーブの裏には小屋裏に通じる階段がある