再利用した古民家の古材や古建具と、真新しい無垢の床や天井、造作家具が調和して、新鮮さと懐かしさが溶け合った居心地の良い空間が実現。冬は薪ストーブで体の芯から暖まる。薪ストーブの背面の壁はレンガ張り

吹き抜けから見下ろしたダイニングスペース。古材の梁組みが情緒を感じさせる。冬は吹き抜けを通じて薪ストーブの暖かさが家中に行き渡る

洗い出しの土間と上質な無垢材、珪藻土で構成された玄関。正面の古建具は旧宅で使用されていたもの。三連の障子戸の先には、昔ながらの「田」の字型に和室が4室並んでいる。また、農作業の合間にも気軽に出入りできるように、玄関の隣に家族用の下足場とクロークが設けてある

旧宅の間取りを踏襲し、8畳と6畳の和室が2部屋ずつ「田」の字型に設えてある。竿縁天井の端正な和の空間に、家族の心が癒される。多人数が集まる際には4部屋を開け放ち、大広間として使用

洗面スペースは浴室と分離して廊下に配置。シンクとカウンター、鏡まで幅広く設け、使い勝手にゆとりを持たせた。ネイビーブルーのタイルがアクセントとなって木の空間を引き立てている

2階には吹き抜けを囲むように子ども部屋と主寝室、納戸を配置。手すりの手前にはフリースペースがある。天井にはトップライトを設け、広い空間に明るさを補った

2階には吹き抜けを囲むように子ども部屋と主寝室、納戸を配置。手すりの手前にはフリースペースがある。天井にはトップライトを設け、広い空間に明るさを補った

L字型のキッチンから眺めたリビングダイニング。正面の古建具の先には「田」の字型の和室が広がる

住まいの中心にあたる位置に設けた薪ストーブ。冬はこの１台で家中が暖まる。板張りの床や壁、天井のやさしい木目が安らぎを感じさせる

大きな吹抜けのあるリビングはアイアンのストリップ階段や天井まで一面板張りの壁がアクセント。冬は薪ストーブの暖かさが吹抜けを通じて家中に伝わり、体の芯までぽかぽかに

薪ストーブのあるダイニング。冬はこれ1台で2階の隅々まで暖まる。薪ストーブを囲むレン ガは床面を濃い色合いに、壁面を薄い色合いにしてグラデーションをつけアクセントに

小屋裏から眺めたダイニングキッチン。毎年、初冬に入ると薪ストーブを焚いて過ごすのが日課に。「薪ストーブのおかげで家中が暖まります。揺らめく炎を眺めながらゆったりと過ごす時間もまた愉しいものですよ」とご主人

和室の梁は、以前ここに建っていた古民家の梁を再利用。押入を浮かせることで、荷物の出し入れが便利になるうえ、光と風を採り入れる効果も

梁や床に無垢のヒノキを、壁には調湿効果のある漆喰を採用。身体を芯から温めてくれる薪ストーブは、吸排気によって室内の空気をきれいにする効果も

吹き抜けから見下ろしたダイニングスペース。古材の梁組みが情緒を感じさせる。冬は吹き抜けを通じて薪ストーブの暖かさが家中に行き渡る

吹抜けのLDKは25.9畳の大空間。これだけの広さでも薪ストーブ1台で家中がポカポカ暖まる。床と天井は杉、梁は米マツ。八寸の大黒柱が家族を見守っている

吹き抜けが明るさと開放感をもたらすLDK。耐震の最高等級3の頑丈な建物なので、安心感に包まれて日常を満喫できる。また、これだけ大きな吹き抜けがあっても、気密・断熱性が高いので冷暖房の効きが良く、家計にもやさしいのがメリット。冬は蓄熱暖房によって部屋中に暖かさが行き渡り、体の芯からポカポカと暖まる

玄関から続く通り土間には薪ストーブを設置。防火対策として背面にレンガ張りの壁を設けた。洗い出しの土間は愛犬たちの憩いの場となっている。土間を仕切っている建具は、旧宅の建具を再利用したもの