薪ストーブのあるダイニング。冬はこれ1台で2階の隅々まで暖まる。薪ストーブを囲むレン ガは床面を濃い色合いに、壁面を薄い色合いにしてグラデーションをつけアクセントに

ご夫妻のお気に入りのカフェに倣って床に幅広のナラ材を用いたLDK。壁にはドイツ製漆喰をローラーでフラットに塗り、 家具や照明にもこだわった

土間をL字型に設けた玄関。間接照明やニッチでオシャレに演出。足元の明かり窓で、視覚的な空間の広がりも感じる

既製品の洗面台に合わせて、オリジナルの鏡をコーディネート。洗面・脱衣室では室内干しができる上、すぐ先に物干し場もあるので便利

写真手前の手持ちの家具に合わせて、その横に家具職人が色目も材質もそっくりな棚を造作。全体がフルオーダーの家具のようにキッチンの背面にぴったりと収まっている

雑貨屋さんで見つけた照明に合わせ、トイレもシックにコーディネートされた

アイアンの手すりと梁、薪ストーブの煙突がマッチした2階のホー ル。何気ない空間にもセンスの良さが感じられる

切妻屋根に白い塗り壁がマッチした外観。アプローチや玄関まわりは空洞ブロックの門塀や板張りの外壁でアクセ ントを付け、シンプルな中にも素材や色のバランスの良さがうかがえる

小屋裏から眺めたダイニングキッチン。毎年、初冬に入ると薪ストーブを焚いて過ごすのが日課に。「薪ストーブのおかげで家中が暖まります。揺らめく炎を眺めながらゆったりと過ごす時間もまた愉しいものですよ」とご主人

住まいの中心にあたる位置に設けた薪ストーブ。冬はこの１台で家中が暖まる。板張りの床や壁、天井のやさしい木目が安らぎを感じさせる

駿河湾と伊豆半島が見える方向に大きな窓を設置。冬は家族みんなで薪ストーブを囲む

再利用した古民家の古材や古建具と、真新しい無垢の床や天井、造作家具が調和して、新鮮さと懐かしさが溶け合った居心地の良い空間が実現。冬は薪ストーブで体の芯から暖まる。薪ストーブの背面の壁はレンガ張り

吹抜けのLDKは25.9畳の大空間。これだけの広さでも薪ストーブ1台で家中がポカポカ暖まる。床と天井は杉、梁は米マツ。八寸の大黒柱が家族を見守っている

庭師であるご主人の仕事柄、木材の端材がよく出るそう。それを活用するため、薪ストーブを導入。溶岩タイルで囲んだ。揺れる炎を眺めながらの一家団欒を楽しめる

間口の狭い建物ながら、玄関から中へ入ると、吹き抜けを擁する礼拝堂さながらの大空間が広がる。大開口の先には奥行きのあるダイナミックな緑の景色が開け、建物の外で受ける印象とのギャップが暮らしに感動を与えてくれる。開放的な設計ながら、冬は薪ストーブだけでしっかり暖まるのもポイント

黒い焼杉の外壁と薪ストーブの煙突が青空にくっきりと映える。天竜の山々に囲まれた絶好のロケーションで、ギャラリー併設の平屋が長男の成長とともにゆっくりと熟成していく。第3回ふじのくに木使い建築表彰最優秀賞受賞作品