2階に上がると、吹き抜けの効果で開放感たっぷりの空間が広がる。当初リビングはフラットな状態で考えていたが、『三和建設』からの提案で畳コーナーは多層空間®のエッセンスを取り入れた。フローリングも木の質感を出しながらも暗すぎない色にして、明るい空間を実現している

リビングの畳コーナーは多層空間®を採用して、下部に収納スペースも確保。奥さまが洗濯物を畳んだり、ご主人がパソコンを使ったりと日常の暮らしの中で活躍する

少し目線の上がる畳コーナーは気分転換にぴったりのスペース。洗濯の一連の動線上にもなるので、畳む作業の定位置にもなっている

ダイニングの可動棚とベンチは「プレゼンハウス®」からアイデアを拝借

外壁はブラックよりも明るい印象でカジュアル感があるモスグリーンにして、3階建ての圧迫感が軽減。幅の広いガルバリウム鋼板でイメージ通りのかっこいい仕上がりに

3階のホールにはアイアン製のワイヤーを取り付け、室内干しを可能に

玄関ホールの手洗いは奥さまが選んだタイルとコーディネートした造作で

目的に応じたニッチも多用。リビングではインターホンと照明のスイッチをニッチ内に収め、鍵をかけるフックも取り付けた

モダンなフォルムと質感に惚れ込んだ「グラフテクト」のキッチンは、陶器のような質感が魅力のカラー「メルクリオ」を選んだ。周辺に無垢の木、緑ベースの壁紙などを配色し、暗くなりすぎないようにコーディネート

担当者の提案でウォルナットの床を選んだというTさん。「当初は明るめの床材を考えていましたが、モダンな室内にするなら濃い質感が良いとのアドバイスをくれました。出来栄えが本当に気に⼊っています」

日当たりのいい南側には、土地よりも高い位置に道路があるため、当初からリビングは2階にと考えていた。おかげで、外からの視線を気にすることなく、くつろぎの時間を満喫できる空間に

1階より2階の床面積の方が大きく、四方に張り出した形状の個性的な外観。軒下は半屋外空間として多用途な楽しみ方ができるスペース。計画当初は、水害時の避難を考慮して3階建ての検討もと考えていたが、コストが跳ね上がるなどの理由から、2階バルコニー内にタラップを設置することで落ち着いた