２階から吹き抜けを介してダイニングを眺める。白い壁はホタテの貝殻から作られた漆喰。高い消臭効果と調湿作用があり、家中の空気を清々しく保つ。薪ストーブは「バーモントキャスティング」。その背面には、富士山の溶岩石を配合した特製タイルをランダムに配置

玄関を入ってすぐの畳敷きのリビングスペース。杉板はあえて裏を表にして使用。手触りが楽しい

幅や長さがランダムなレッドシダー羽目板張りが鮮やかな印象

玄関ドアは外観と同じにしたオリジナル。畳スペースとシューズクロークは同じ高さ

土間とキッチンの上部は吹き抜けに。家のなかがひとつの空間になっており、家中が同じ温度で快適。家のどこにいても家族の気配が感じられるのもうれしい

ラオスザクラの一枚板で作られたキッチン＆ダイニングテーブルは、建築家と『建杜』の手による一点モノ

２階のファミリースペース。子ども達とご主人が一緒に遊ぶ声が１階に心地よく響く

４つある子ども部屋のうち真ん中の２つは、ベッドを上下でスペースを分けて造作し空間を有効活用

重厚感のある鉄の扉と、富士山の溶岩プレートを用いた玄関

24畳の広さを誇る屋上庭園。目の前の富士山と愛鷹山から切り出された「富士ひのき」で造られた家から、絶景が眺められる贅沢は格別

寝室の窓からは富士山と箱根を望む。吹抜け側 の壁につけた障子窓は、明かり取りや空気循環に

奥に富士山、手前が茶畑という静岡らしい立地に建つI邸。周りの自然と調和するように、片流れの上品な外観に仕上がっている

2FLDKは明るく開放的な空間に白い床が映える。「箱根や富士山、市街地などの眺めがいいんです。」とご主人

床のスギは30ミリもの厚み。お子さまたちの元気なジャンプもやわらかく受け止める。壁は調湿・消臭効果をもつホタテパウダーの塗り壁仕上げ。ダイニングテーブルも雰囲気にあわせて造作してもらった

床は芳香と肌ざわりが魅力の天竜スギ、壁と天井は優れた調整・消臭効果をもつホタテペイント。間仕切りに障子を採用し、和の落ち着きをプラス

単に古い建具を取り入れるのではなく、自然素材のあたたかみや空間の大らかさに違和感なく溶け込んでいることがポイント。インテリア性の高いキッチンとの調和も見事に図られている。床は35mmの厚みをもつ幅広のスギ、壁や天井は調湿・消臭作用のあるホタテパウダーの塗り壁。7年ほどが経過し、アンティークのダイニングテーブルがさらにマッチする空間へと味わいを深めている

富士山と桜並木を背景に、山小屋風の平屋が美しく映える。思わず二度見してしまうほど美しい、別荘の山小屋のような外観。深い軒が夏の直射日光を遮り、冬は室内の奥まで光を届ける。庭とリビングをつなぐ大きなウッドデッキはアウトドアリビングとして大活躍

山小屋のような三角屋根がのどかな環境によく似合う。2階のウッドデッキはL字型にサイズアップ。リビングと2方向でつながり、室内にさらなる広さを届けている。取材日は雲で隠れていたが、右手には雄大な富士山を望む