大工の腕の見せどころとなった和室

外壁や屋根にはメンテナンスしやすい素材を。これから手がける庭づくりも楽しみだ

こだわりのひとつは、夏の直射日光を遮る大きく張り出した軒。桁丸太はかつての縁側を支えていたもの。「小雨の時でも洗濯物を干せて便利」とお母さま

インパクトを大事にした吹き抜けの玄関。式台で段差を軽減

両親が一日の中で一番長い時間を過ごすLDK。玄関の大きな軒の上に明かり取り用の窓を付けたおかげで、南向きの窓から明るい光が差し込む。平屋の吹き抜けならではの開放感と古材の梁がくつろぎの空間を生み出している

新たな梁との調和を見せる吹き抜けの古材。一本一本の形を見ながらどこに配置するかを決めた

和室の欄間は元々の大きさに合わせて設えた

天気の良い日は縁側でひなたぼっこ

「腕のいい大工さん、気が利く監督さんでありがたかった」とご主人。階段下には玉砂利が敷かれた箱庭。ほどよい和の風情が空間になじむ

模型完成！狭小の隙間職人の腕の見せどころ

リビングに隣接する和室。床の間、仏間、掛け軸、市松模様の畳など、大工社長ならではの意匠が随所に感じられる

和室の襖を開けば、LDKは22畳もの広さに。カウンターやテーブルの高さは大工さんの配慮で当初の計画よりも上げてもらった

造作のテレビボードが小上がりのステップとなり、そのまま和室へアクセスできる。もともと大工で、棟梁経験も豊富な阿部社長ならではのGOODアイデア

キッチンには「グラフテクト」のキッチンを採用。キッチンスタジオのようにスタイリッシュな空間で、夫妻が料理の腕を競い合う

ダイニングはテーブルを置かず、キッチンカウンターをテーブルに。料理好きのご主人が腕を振るった料理で来客をもてなすことも

大工さん手づくりのオンリーワンの建具のあふれるLDK

2階のファミリーライブラリーは本棚も大工の手仕事

土間の奥には大工のアトリエも。日曜大工をしたり、趣味の吊り道具を手入れしたりと、Tさんの趣味を満喫するお気に入りの空間に仕上がった