水害にどう備えたらいい?
2019/11/01|くふうイエタテカウンターアピタ静岡店
こんにちは。イエタテ相談カウンターアピタ静岡店の遠藤です。
11月になり今年も残すところあと2か月、あっという間ですね。
9月・10月は相次ぐ台風により、各地で甚大な被害に見舞われました。
まだまだ被災地では生活がままならない地域も多く、一日も早い復興を願うばかりです。
今回の台風では、とりわけ河川の氾濫による被害が大きかったです。
地震や津波、土砂崩れにくらべ、河川の氾濫はこれまで少し軽視されていたように思います。
年々こういった大規模な水害は増えていますので、しっかりと備えをしておきたいですね。
そこで今回は、水害や浸水への備え方を考えてみました。
これから家づくりされる方はもちろん、またこれまで対策されてなかった方も、ぜひチェックしてみてください。
●今回の内容をざっくりと!
1)ハザードマップを見て土地のリスクを知っておく
2)ハザードマップの見方
3)浸水対策は何ができる?
4)火災保険の中身も大切?
1)ハザードマップを見て、土地のリスクを知っておく
ハザードマップとは、洪水や土砂災害、津波などの危険がある場所や想定される被害の程度を示した地図で、国土交通省が公表しています。台風19号では、長野県の千曲川の氾濫で多くの被害がでましたが、このハザードマップの想定エリアと実際の被害エリアがほぼ一致し、改めてその重要性が騒がれました。
ハザードマップで、自分の住む土地のリスクを知り、対応策を講じておくことが必要です。
2)ハザードマップの見方
昨年の12月から配信がスタートした「重ねるハザードマップ」がとても見やすいので、こちらで確認するのがいいでしょう。
●重ねるハザードマップ
画像は「重ねるハザードマップ」で静岡市を表示したものです。画面左上のボタンを押すと、下の4つの災害想定を地図上に表示できます。
・洪水(想定最大規模)
・土砂災害
・津波
・道路防災情報
洪水は(想定最大規模のみ)が表示されているのでボタン下の、詳細一覧から洪水(計画想定)※画像赤枠部分もチェックしましょう。リスクは他より低めですが浸水想定される地域も見ることができます。
色分けされて想定被害の程度もわかるので、家づくりで対策する際の参考値となります。
3)浸水対策にはどんな方法がある?
もし自分の土地に水害のリスクがある場合、家づくりでいったいどんな対策ができるのでしょう?
・床の高さをあげる
柱などにより床面を高い位置に設けるピロティ構造や、鉄筋コンクリート造の基礎を高くすることで、想定される水位よりも床の位置を高くする
・盛り土をして、土地の高さをかさ上げする
敷地全体に盛り土を行い、周辺よりも家の地盤を高くする。
・防水壁で家を囲む
住宅周囲を防水性のある塀で囲むことにより、外部からの浸水を防ぐ。
また、道路より低い位置に玄関や駐車場などの入口がある場合は、防水性の扉を作る。
出典:国土交通省[家庭で役立つ防災]より
4)火災保険の内容もチェックしておこう
・水害も保証してくれる!
火災保険は、一般的には火災だけでなく洪水や高潮などの自然災害も損害補償されます。※一部例外として、補償の種類を限定した保険や、自分で必要な補償を選ぶタイプの保険もあります。その場合は、水災も適用されるか確認しておきましょう。
保証内容は、「建物」「家財」に分けて契約します。「建物」は家本体、床下暖房やシステムキッチン、トイレ、バスなど動かせないものも「建物」に含まれます。「家財」は家電や家具、衣類、自転車(125㏄以下の原付バイク含む)などが保証されます。
・どうなったら支払われるの?
- 床上浸水または地盤面から45cmをこえる浸水の場合
- 再調達価格の30%以上の損害を受けた場合
※床下浸水の場合は、保険適用されませんので、これは知っておきましょう。
・家ではないけれど、自動車保険も大切
被災地の映像では、水没した自家用車が多く見受けられました。これらの車はもう使い物にならないのでしょうか? やはりエンジンが水没してしまうと、大抵の場合は廃車になってしまうそうです。車で通勤していた方にとっては、これは死活問題です。
車は火災保険では補償してくれないため、自動車保険の車両保険に入っておく必要があります。水害のリスクのあるエリアに住んでいる場合は、自動車保険の内容も吟味しておきましょう。
今回の台風を教訓に、家づくりにおける水害対策について知っておくといいでしょう。