住宅ローン、まだ残ってるけど…
2019/07/26|くふうイエタテカウンターサントムーン柿田川店
1年半悩んだ末、相談にいらしたお客さま。
現在は分譲マンションにお住まいなのですが、生活サイクルの違う上階の部屋の、物音や足音が気になると悩んでいらっしゃいました。もちろん、マンションの管理会社へ相談しましたが「対応できない。直談判を。」と言われ、思い切ってご自分で上階の方にお話しをしたそうです。が、「うちは騒音なんて出してない。」と。その後、改善されることはなく、かえって物音が気になるようになってしまい、ついには”引っ越したい”と強く考えるようになったそうです。
老後を考えて購入したマンション、住み始めてまだ5年、住宅ローンも残っている。
でも、もう我慢したくない! 家を建てて引っ越したい!!
2つの思いを行ったり来たり、とても悩まれたと思います。不安に思っていることを、一緒にひとつずつ考えていきます。
じっくりお話しを伺うと、騒音さえなければマンションに住み続けたいというのが本音。それと同じくらい新築への想いを巡らせることで、前向きに考えようとされているようでした。
まず最初に、マンションの施工もされている会社さんに、防音対策はできないものか聞いてみると、”上の階の騒音だと思っていたら、全然違う部屋からの音だった。”なんてことが多々あるそうで『音や振動の出所は突き止められないし、住み始めてからの防音施工はほぼ不可能』だと。
そして、法律の専門家にも聞いてみると『騒音が起きた日付・時間帯・頻度などを記録し、できれば音声や映像などを残したうえで、管理会社へ相談するように。住人同士の直接交渉はこじれることが多いのでやめたほうがいい。管理会社に頼むとしても、犯人捜しをするのが目的ではないので『こんな音がして困っている、お宅でもしませんか?』と切り出す方法がいい。手続きを踏んでも当事者に自覚がなく改善されないケースも多い。裁判までするとなると、時間もお金も体力もかかりおすすめはできないので、多少の妥協も必要になる。』とのアドバイス。
次は、新築が建てられるのかを調べるために、現在組んでいる住宅ローンについて、ご自身で調べてもらうことに。
<1>返済計画表などを確認し、住宅ローンの残債はいくらあるのか。
<2>マンションはいくらで売れるのか、目安となるよう不動産会社に査定してもらう。
<3>マンションに設定されている抵当権を抹消しなければ、”売る”ことができないので、売却+自己資金で、住宅ローンを完済できるかを検討する。
<4>住宅ローンが残ってしまう場合、新しい家の住宅ローンとまとめられる”住み替えローン”を利用したい。この場合、”マンション売却”と”新居購入”を同時にする必要があるため、手順や売却に詳しい不動産会社を選ぶ。ご自分で選べない場合は、家づくりをお願いしたい住宅会社や銀行に相談し、信頼のできる不動産会社を紹介してもらい、各社に見積り依頼をするのも一案です。
住み替えは複雑で大きな額なうえに、仮住まいまで考えると、2度の引っ越しも想定しなくてはいけません。たとえ新築したとしても、ご近所とのおつきあいや地域のしきたりなど、わずらわしいこともあるかもしれません。不安を考えたらキリがありませんし、どんな選択にもメリット・デメリットがあると思います。
これからお家づくりをしたいとお考えでしたら、ご自身やご家族にあった選択をしていただけるよう、カウンターでお手伝いさせていただけます。夢や理想はもちろん、不安なこともじっくりお話し聞かせてください。