和室は必要か?
2020/05/31|くふうイエタテカウンターサントムーン柿田川店
まだまだ自粛ムードの中、自宅時間を楽しんでいらっしゃいますか?
夏に向かうこの季節は、畳にゴロ~ンとするのも気持ちいいですね。
新しいお家のご要望をうかがっていると、
「和室は必要?」という質問をいただくことがあります。
はっきりと「いらない!」or「欲しい!」と
決めてる方も、もちろんいらっしゃいますが、
多くの方が迷っている印象があります。
近年は、”和室のデメリット”として、
・リビング・ダイニングが狭くなる
・客間として造っても、年に数回しか使わないならもったいない
・障子・畳が家の雰囲気とあわない
・手入れが必要
・コストが高くなる
などの理由で、造らない傾向のようです。
ネットなどでも「和室はいらない」という
専門家の意見が目立っているように感じていますが、ここではあえて、
和室の魅力を考えてみます。
畳の材料であるイグサは、国内では熊本県産が9割以上を占め、国産畳はやはり高品質です。
弾力性があり、品質が安定していて色ムラも少ないといわれます。
縦糸に麻を使うと丈夫になり、使用するイグサの本数が多いほど目が詰まり厚く、
きめ細やかでキレイな畳となります。
その分、耐久性に優れているので長く使うことができます。
輸入イグサは価格が安いのがメリット。
ペットや小さなお子さんがいるお家では、充分かもしれません。
またイグサには、住環境を整える効果があり、
★気密性の高いお家を快適に保つ調湿機能!
★シックハウスの原因となるホルムアルデヒドを吸着する空気清浄機能!
★アンモニアや汗の臭いを吸着する消臭機能!
★森林浴で感じるフィトンチッドでリラックス効果!
天然素材は高機能です。
内装のトータルコーディネートとしては、
今では畳の縁(へり)も、一昔前の伝統模様ばかりでなく、水玉やストライプなど
可愛らしいものも多数ありますし、
縁のない琉球畳は、素材やカラーバリエーションが豊富で、天井やクロス、照明で統一感を出し、
スタイリッシュにも和モダンにもコーディネートができます。
今は時代が違うのかもしれませんが、
昭和生まれのわたしが子供の頃は、
畳の縁を踏んではいけないと躾られました。
それは、格式のある建物やお寺の畳の縁に入っている家紋を踏むのは、
無礼であるということと、
畳の端を踏むことで畳がゆがみ、劣化してしまうという理由でした。
だんだんと畳文化がなくなり、旅館に泊まるときや、お寺など、
特別な場所でしか、畳に接する機会がなくなってしまう時代がくるのかも?!
と思うと寂しい気がしてきます。
▼国土交通省「和の住まいの推進」
”和室が必要なのか?”は、誰の意見でもなく、
そこに暮らすご家族のご希望次第!!!
ということになりますが、
それでも、和室を造るか迷ったら、
信頼できる住宅会社さんのアイディアも参考にしてください。
”和室があるプラン”と”和室がないプラン”
比べてみてから決断してもいいかもしれません!