改修前は昔ながらの「田の字」の間取り。大きな吹抜けのLDKにしたことで、各部に明かりや風を送り込めるようになった

小屋裏を吹抜けにして採光、通風、開放感が生ま れたリビング。天井で隠されていた立派な太鼓 梁の小屋組がインテリアの主役になった。この梁 組の眺めだけでも再生した価値がある

平屋とは思えない開放感あふれるリビングは、ヨーロッパの古い民家のような趣さえ感じる

対面キッチンは窓にリズム感をつけて、モザイクタイルで素材感と素朴感を持たせ、懐かしさを感じる空間に

玄関扉は既製品ではなく、施主さんとデザインを練り上げて造作した木の引き戸。昔のままの軒下が化学反応を起こし、新たな魅力が生まれた

玄関引き戸を開けると、モルタルの土間の向こうに無垢ヒノキの床と杉板の天井の廊下につながる。正面の廊下は昔の小学校の図書室を思わせる格子窓でニュアンスを出した

廊下は2つ。表のお客様を招く廊下と裏の書棚や趣味の品々を飾ったり、収納の目的を兼ねた廊下が格子窓のある間仕切り壁で並ぶ

施主さんの思い入れを肌で感じた瀧社長は現地調査をした上で、ハウスメーカーとは違う独自の提案書を作成。イメージしやすいよう、パソコンのCAD図面ではなく、フリーハンドのスケッチで提案するのが瀧スタイル

LDKは、コンサバトリールームを角に配したL字型のつくり。大きな窓が心地よい風と光を家の中へと招く

日当たりとプライバシーを確保するため、LDKを2階に配置。大きなＬ字型ソファありきの間取りだったので、ダイニングテーブルを置かず、キッチンと一体型にした

洗い出しの土間と上質な無垢材、珪藻土で構成された玄関。正面の古建具は旧宅で使用されていたもの。三連の障子戸の先には、昔ながらの「田」の字型に和室が4室並んでいる。また、農作業の合間にも気軽に出入りできるように、玄関の隣に家族用の下足場とクロークが設けてある

ボタニカルスペースを中心とした間取り。吹抜けの大きな窓からたっぷりの光を招き入れ、植物にとって最適な環境を整える

大きな窓からたっぷりの光と風を取り込むナチュラルテイストのLDK

子どもの作品や思い出の品を飾りたいというKさんの要望で、キッチン前にレッドシダーを使ってL字型の大きなニッチを造作

旧宅の間取りを踏襲し、8畳と6畳の和室が2部屋ずつ「田」の字型に設えてある。竿縁天井の端正な和の空間に、家族の心が癒される。多人数が集まる際には4部屋を開け放ち、大広間として使用

南面の大開口とスケールの大きな吹抜けからたっぷりの光と風を招く。ファンが付いている部分がスキップフロアロフト

外からは想像もできないほど開放感のあるLDKは24畳。南面の大きな窓からたっぷりの光と風を招き入れる。キッチンからは1階はもちろん、吹抜けを通して家全体の気配も感じられて安心

吹抜けの開放感が気持ちいいLDK。こんなに大きな吹抜け空間があっても、外張り断熱の効果で上下階の温度差がほとんどなく、年中快適に過ごせる