住宅街になじみながらも、パッと明るい個性を放つ外観。外壁にはメンテナンスフリーで、高い耐火性や衝撃耐性をもつ、ドイツ生まれの「アルセコ」が使われる

無垢のカバザクラと調湿・消臭効果をもつ漆喰に包まれた2階LDK。世界基準の気密・断熱性能が実現する秘密は、セルロースファイバーによる内断熱に、外張り断熱までプラスされた「ハイブリッド断熱」。内部結露が発生しないため、アレルギーの原因となるカビ、ダニの心配がないだけでなく、家自体の寿命が伸びるため資産価値が長く維持される。メンテナンス費用が抑えられることもうれしいポイント

食事は1階DKが中心になるので、2階のキッチンは簡易的なものを選んだ。開放的な空間をもち、2世帯住宅のサイズと仕様を有するが、光熱費は「友だちの家より、ずっと少ないみたいです」と奥さま。優れた性能に加え、1棟ごと光と風をシミュレーションし、自然の力を活かす設計がなされているおかげだ

LDK上部にはロフトが用意されている。階段でアクセスするので、秘密基地や収納に大活躍

子ども部屋は成長にあわせて、分割する造り。LDKを経由する周遊動線が、楽しさと家族のつながりを育む

建物全体の熱損失のうち約40％が窓からといわれるが、同社ではヨーロッパ製のトリプルガラス樹脂サッシを標準採用する。遮音性の高さも魅力で、以前は近くの田んぼからカエルの鳴き声が届いたが、今はまったく気にならないそう。夏の日差しが強い面では、さらに外付けのブラインドシステムが設置され、光と風をコントロール。外部からの影響を最小限にしている

1階DKは家族の動線とお客さんの目線に配慮して計画。親戚が集まるときには和室も一体化できるよう、建具にもひと工夫

たっぷり＆機能的な収納が、玄関のスッキリに貢献

外壁はメンテナンスフリーで、高い耐火性や耐候性を持つドイツ生まれの「アルセコ」を採用。シャドーチェックを実施し、日当たりを最大限に取り込めるよう建物を配置した

ガルバのシャープさと塗り壁の風合いが調和。閑静な住宅街になじみつつ、ほどよい個性を放つ外観

伝統的な和の佇まいを踏襲しつつ、新しさをさりげなく融合させたデザインのH邸。外壁に採用した焼杉が個性を放ちながらも、違和感なく景観になじんでいる。杉板は、表面を焼くことで腐食しにくく、耐久性も高まるため、メンテナンスフリーでランニングコスト削減にも貢献

静かな住宅街にどっしりとした安心感を放つ。壁材は重厚な表情に加え、メンテナンスコストを考え、耐久性に優れるものを選んだ。ウッドデッキと広い庭ではBBQを楽しんでいる

メンテナンスフリーのドイツ製アルセコ外壁に外断熱のロックウール、内断熱のセルロースファイバーなどを組み合わせた厚さ240ミリの断熱材を隙間なく充填し、高い断熱性能を発揮。壁体内結露も発生しないので、建物が3世代まで長持ちする

キリッとした洗練と木目のあたたかみが調和。個性を放ちながら、背後に富士山と茶畑が広がるのどかな環境にもなじむ外観に仕上がった。土地探しから相談する中で出会ったのは高低差のある敷地だったが、外構も含めた計画により、最大限に土地の持ち味が活かされた

外壁には耐候性に優れる塗り壁材「Sto」を使用。正面に採用された鎧張りのレッドシダーも、グレーで塗装してトーンをそろえている。住まい手の個性をほどよく放ちながら、周囲の環境にもなじむ表情に仕上がった

閑静な住宅街にあって、ひと際目を引く洗練を放ちながらも、どこか落ち着きも感じさせる表情。ベースは、撥水性に優れ、キレイが長持ちする塗り壁材「Sto」。玄関回りの天然木や角度が、ほどよい個性となっている