埃や結露が気になるからカーテンはつけず、すべて障子にした。建具は造作。O邸だけの１点モノ

南側に全開口サッシを採用したLDK。真夏の昼どきでも、長い軒のおかげで、差し込む光がやさしく感じる。２階のリビングの窓を開け放てば、１階のLDKへと風が抜け、穏やかで居心地のいい空間に

片流れの屋根だから一見平屋に見えるが、実は２階建て

器が大好きな奥さまとお母さま。たくさんの器をスッキリ収納できるよう、壁一面の造作収納を設えた。また、ご主人も料理好き。家族みんなでキッチンに立ちたくて、アイランド型キッチンをチョイス

片流れの屋根の高さがある部分だけが２階建て。若い世代が団らんを楽しむセカンドリビングを中心に、主寝室、子ども部屋、トイレがある

玄関上の小屋裏収納子ども部屋に造作した本棚をスライドすると、奥に秘密の小部屋が！　玄関上のスペースを活用した小屋裏収納に続く仕掛けで、子どももワクワク。小窓からは１階を見下ろせる。

明かり取りの窓からの光が気持ちいい玄関。正面の壁は有孔ボード。外出時に必要なアイテムを掛けて収納できる

駐車場から最短距離での移動を意識した玄関の奥の土間収納。キャンプ用品一式をスッキリしまえる。また、雨の日には、洗濯物を干すスペースとしても活用できる

LDKから水回りまで1階の壁はすべてスイス漆喰に。ペットがいるため、キズや汚れが気にならないよう腰壁をつけた

2階も子ども部屋まですべて床はチークで。巾木や窓枠、建具も手作り。子どもたちは２つの個室からそれぞれ自分の部屋を決め、好みのカーテンを選んだ

『カネタケ』の技術の高さを物語る書院造りの和室。床の間や書院棚、雪見障子など、設えの１つ１つに「侘び・寂び」の精神が息づいている。建物の壁の下地はすべて日本古来の「竹小舞土壁」仕上げ。調湿性にすぐれ、壁内結露を防いで年中快適な空間を保つだけでなく、構造体の強度も増す