素朴なぬくもりに包まれた寝室。小さなロフトは、構造上必要な柱や梁、アクセントになる格子などにもエイジング加工を施し、細部にまで「ラフェルム」の世界観を表現している

フランスの片田舎にある素朴な古民家を思わせるダイニングキッチン。リビングを見渡しながらも料理に集中できるキッチンが使いやすい

ダイニングテーブルはキッチンに横付けして、動線をコンパクトに。窓際にはワークデスクを造作

子どもの勉強やリモートワーク、奥さまが家事の合間に一息つく場所にも大活躍するワークデスク。収納家具がピッタリ収まる天板の高さや電源コードを通す穴の場所など、細かく設定して造作した

懐かしさをまとうシンプルな外観フォルム。フランス瓦を乗せた三角屋根と丸窓がぬくもりを添える

キッチン上部には雑貨を飾れる“ニド”を。漆喰の塗り壁らしいぽってりとした表情も魅力。キッチンカウンターにもお気に入りのアンティークマグが飾れるニッチを造作した

2階ホールのライブラリースペース。両端を掘りごたつのデスクに仕上げたヌックは幅180cm。奥行きもたっぷりで、長身のご主人もゆったりの寝転べるサイズに。周囲にしつらえたブックシェルフには、夫婦の蔵書や子どもの絵本をたっぷり収納できる

リビング階段の1段目には、コーディネーターの提案でモザイクタイルを貼り、多彩な素材感を楽しむ。リビングのトルコランプが、エキゾチックなニュアンスをプラス

無垢材と珪藻土に包まれたナチュラルなLDK。エイジング加工を施した天井の梁に癒される。リビングとキッチンの間にアーチの垂れ壁を設け、緩やかにゾーニング

建物と外構をグレーの濃淡で統一したことで、フォルムの個性がいっそう際立ち、建築家の世界観が余すことなく表現されたファサード。モルタルデッキを門扉で覆うことでプライバシーが確保されている

開放感あふれる吹抜けのリビング。太い梁は、地松にエイジング加工を施し、古材っぽく演出。天井は杉板、床はカバザクラ

中2階にある和モダンスタイルの和室は茶室をイメージ。漆塗りの洗面台、名栗加工を施したかまちが絶妙に調和し、雅な美しさを表現

ビンテージ加工を施した化粧梁や造作キッチンの細部の仕上がりまでこだわったLDK。壁付けのI型キッチンは空間を広く使えて配膳も便利。子どもたちもお手伝いをよくしてくれるそう

玄関を入ってすぐ、正面のドアを開けると3.5畳のファミリークローゼットがあり、身支度がしやすい。おしゃれが大好きなNさん家族のため、オリジナル製作した古材の姿見は足元まで映る優れものだ。エイジング加工を施したシューズクロークの扉も味わいがある

庭を望む大窓を備えたLDKは、無垢パイン材に包まれた優しい空間。床には凹凸感のあるなぐり加工が施され、歩くたびに足裏が心地よく、「傷が目立たないので、おもちゃを落としてもまったく気にならないんです（笑）」と奥さま