塗り壁、キッチン、カーテンのすべてを白くしたことで、シンプルながらオークのあたたかみが強調されて落ち着く空間となった。施主さんの「生活感をなくしたい。でも居心地もよくしたい」をテーマに、素材や色合いにこだわった

オーダーメイドのオークの扉と無垢床が白い塗り壁によく合う素敵なリビング。施主さんの「リビングにブランコを付けたい」という要望を叶えた

外観の塗り壁も施主さんが何色も比較して選び、ネイビーとホワイトでスタイリッシュに仕上げた。軒の木目が差し色になっている

玄関から土間収納を抜けるとキッチンパントリーにつながっているので、家族のただいま動線はバッチリ。存在感のある大きなオークの両開きドアはリビングへと続く。玄関ホールの床はスプーンでボコボコと跡をつけたような「ちょうな仕上げ」でこだわりの床材だ

キッチンからリビングを見渡すと無垢の梁があらわしになっており、天井が高く広々と感じられる。南側の大きな窓はカーテンを天井付けにして、より開放的な空間を演出している

広々とした洗面とランドリースペース。シンプルで使いやすい白い洗面カウンターの清潔感とグレーのタイルの落ち着いた雰囲気が調和し、洗面室全体に一体感を生み出している。スロップシンクの横は室内干しスペースと、ウッドデッキへつながるテラス窓があるので洗濯動線もバッチリ

2階は外観と同様にネイビーとホワイトの扉や壁紙を組み合わせている。床はオーク系の数種類の樹種をランダムにヘリンボーン張りにした。素材選びのこだわりが随所にあり、楽しくてかっこいい仕上がりに

寝室もネイビーとホワイトの色合いに。ベッドの上部にニッチを設けて、好きな本やインテリア雑貨を並べてお気に入りのスペースを作っていく予定だ

あたたかみのある無垢オークのLDKは、畳を含めて23畳以上の広さ。畳や柱＆梁でほどよく役割が分けられ、居心地がいい。随所に備えられた棚や収納で物が散らかることなくスッキリ

親世帯のLDKはくつろぎがテーマ。床には高級感とあたたかみを放つアカシア。キッチンにタイルを採用したり、クロスを張り分けたりと、滝さんに相談しながら丁寧に空間をコーディネート

25畳を優に超えるナチュラルなLDK。床と天井に無垢材を惜しみなく使い、あたたかみのある空間に。施主さん持ち込みの雑貨や照明なども数多く、暮らしを豊かに彩る

無垢オークの床と土間がフラットにつながることにより、一般的なリビングにはない雰囲気と用途が生まれ、外部との距離も近くなる。アクセントのルーバー天井が空間の意匠性とあたたかみを高めている

庭の使い方も考慮し、建物を計画。「いかにも“家”というフォルムが好き」という奥さまが希望した三角屋根とガルバのモスグリーンによって、シャープさとあたたかみのバランスのよい外観に

無垢のあたたかみと窓から運ばれる開放感がブレンドされ、居心地のいいLDKが完成した。テレビ台も雰囲気に合わせ造作に。断熱性を左右する窓には、国内最高水準の性能を誇るLIXILのTWシリーズを採用。「家中温度差がなく、冬でも薄着で過ごせます」とご主人

開放感のあるリビングは、心落ち着くアメリカンクラシックな佇まい。アンティークオークの床色に合わせ、TV背面に貼った杉板、輸入建具の収納扉など、すべてを中島社長自ら塗装した。吹き抜けを飾る時計や照明、家具までコーディネーターが提案。塗り壁の自然な色合いもいい

大きな吹き抜けとひと続きのカバードポーチによって、空間が縦横に伸び、圧倒的な開放感で満たされるLDK。床のオークと色のバランスを整えたハリや天井の無垢が、大らかさにあたたかみを添えている。2階の各部屋は、内部のクロスとドアの色を連動。空間にアクセントをつけ、楽しい気分ももたらしてくれる

スッキリ感とあたたかみがほどよくブレンドされた玄関。家族用の玄関には高さ可変のシューズラック、自由にフックを取り付けられる有孔ボード、全身を映せる鏡が用意され、機能性が高い。分離型の二世帯住宅だが、右奥のドアで親世帯とつながり、ほどよい距離感が保たれる

玄関ホールを抜けると、大開口の窓を持つLDKがお出迎え。落ち着きのあるヨーロピアンオークの床をベースに、木目の詰まった見た目にも美しいピーラー（米松）の化粧柱や、壁面にレッドシダーを採用することで、程よい木質感を演出。壁の一部にあしらった、通気性や透湿性に優れたコットンクロスが窓からの光を優しく反射し、室内を照らす。L字のプランにしたことで部屋のどこからでも庭を望むことができ、明るく、居心地のよい空間になった