壁付けキッチンをモルタル調の壁で囲み、造作したオープンキッチンは『ハウスコネクト』棟梁松田さんの力作。背面収納もすべて手造りのため、Sさんは収納家具をほとんど購入していないという

大きな窓と吹き抜けが開放的なLDKは、ベンチがわりに座れる段差付きリビング、無垢アカシアの床、アイアンの階段がメリハリを生んでいる。「カーテンを使わない暮らしがしたい」と願う夫婦のため、西陽を遮るロールカーテンだけを取り付けている

外部からの視線を遮り、のびのびと過ごせる中庭は子どもたちが大好きな場所。砂を持ち込んでの砂遊び、自転車に乗るなどして毎日のように遊んでいる。ホームパーティーの際はBBQ会場に！

2階はほぼ間仕切りがなく、吹き抜けを通してLDKとワンルームのような感覚で一体化。次男が紫外線を浴びることができない病気のため、すべての窓は紫外線カット加工されている。「柔軟に対応してもらえて感謝しています」そうSさんは語る

キッチンと同じテイストでデザインされた洗面台。タイル壁やモルタル調の仕上げがシンプルながら目を引く

2階フリースペースにはボルダリング壁を用意してもらった。成長に合わせて間仕切りを作る予定で、「壁の設置予算も明確に教えてもらえたので、イメージしやすかったです」とご主人

サーフィンを趣味に持ち、仕事柄トレーニングが欠かせないご主人のトレーニングルーム兼仕事場。居住空間とは中庭を介して繋がるのみで、玄関も別にしてある

緩やかな片流れの屋根を持つシンプルな外観は、風合い豊かな塗壁が映える。正面部分は窓の数を絞り、外部からの視線を遮るプライベート感あふれるデザインを採用した

階段の段数や傾斜についてSさん夫婦と現場で確認。心地よい家は図面半分、現場半分で完成するものだと棟梁の大石さんは話す

事務所内部はベースを同社が造り、足場板のカウンターやモルタル天板はSさんが仕上げた

壁付けキッチンを配置することにより、ダイニングを広々と使えるのがMさん邸の特徴。「海外のように、キッチンを中心にコミュニケーションが生まれる暮らしに憧れていました。壁付けキッチンにすることで、家族団らんを楽しめるダイニングが実現しました」

壁付けの食器棚でなく、見せる収納を採用したことでキッチンスペースが明るくなった

寝室の壁は入居後にSさんが自分で塗装した

古材を使ったオーダーメイドのキッチンは、大工さんの力作。使い勝手や置くものに合わせて、棚の幅や高さはセンチ単位で調整した

1階南側のLDK。壁は無機質な表情がかっこいいモルタル仕上げ。暗くならないよう、天井のグレーチングから光を招き入れている。キッチンとスタディコーナーを壁付けにして、空間を広く使えるようにした

キッチンは壁付けのI型とし、カウンター部分には家電と食器を収納。調理・配膳・片付けがスムーズにできる

LDKをできる限り広く使いたいという思いから、壁付けキッチンに。キズに強いヒノキを使い、収納やダイニングテーブルなども造作

脱衣所にも十分な収納を。壁付け扇風機は夏の湯上がりに活躍