富士ホームズデザイン

　アメリカ西海岸のリゾートを思わせる鮮やかなブルーの建物。パームツリーが出迎えてくれる玄関に、外国映画に出てくるような屋根付きのウッドデッキ。家の中からは、ハワイアンミュージックの軽快なメロディが聞こえてくる。まるで別荘のようなサーファーズハウスで暮らすSさん家族の毎日は、非日常の“ワクワク”と穏やかな癒しに満ちている。

　窮屈なアパート暮らしから脱出し、自然に恵まれた環境で子育てしたいという夢を叶えたSさん夫妻は、遊び盛りの子どもが3人の5人家族。「朝、鳥の声で目覚める生活に憧れていたんです。子どもたちを学校や保育園に送り出したあと、洗濯機を回しながら掃除をしていると、思わずハミングしたくなります」と奥さま。

　3人の子どもたちは遊びの天才で、こんなに広い家でもまだ物足りない。室内はもちろん、長いウッドデッキから、芝生の庭まで余すところなく使いこなす。自転車で転んでも、芝生の上ならへっちゃらだ。開放感たっぷりの吹き抜けリビングでは、揺れるハンモックで遊んだり、宿題をしたり、テレビを見ているパパの横に座ってちょっかいを出してみたり、子どもたちがのびのび過ごす様子に、目を細める奥さま。ときには大勢の友達が遊びにきて、あふれる笑い声でレジャーランド状態になることもあるが、そんな子どもたちの様子をキッチンから見守るのも楽しい時間と嬉しそうにほほ笑む。

　間仕切りのないオープンな間取りは、子どもたちの成長に合わせて変えられ、将来夫婦二人になったときにも、無理なく暮らしにフィットする。真っ白なカンバスに絵を描くように、ゼロから考えて工務店と一緒に創った自慢の我が家だ。

　以前から、もう一人子どもが欲しいと話していた奥さまだったが、完成前に、めでたく4人目の子どもを授かったのだという。来年には家族が一人増え、この家はますますにぎやかになるのだろう。

　別荘暮らしが日常になるアメリカンサーファーズハウス。4人の子どもたちがこの家でどう成長していくのか、これからの家族の時間がとても楽しみだと、ご主人も爽やかな笑顔で話してくれた。