リビングに設けた高窓が屋根裏の熱気を逃がす。大容量収納として活用する屋根裏。太陽熱で温められた空気がこもらないよう窓を設けることで風が通り、室温を快適にコントロール

大屋根がモダンな外観

高い天井を生かしたロフト付きの子ども部屋

二間続きの和室。建具を再利用したり、家族で漆喰を塗ったり、想い出がいっぱい

古材の梁が見事な玄関ホール。目の前は3畳の納戸

キッチンの床材は水に強い桜を採用。造作した食器棚が便利

床のクッションフロア・手洗い背面にのモザイクタイルの青色味で雰囲気が木々しくならず視覚的な効果も

こども目線で見れる、ちょっとしたブックラックもシンプルでかわいく

リビングとの一体感を味わえるアウターリビング。建物の北側にリビングを配置してプライバシーを確保しつつ、太陽熱や明るさは吹き抜けの窓から取り込めるようにした

建物全体の熱損失のうち約40％が窓からと言われるが、同社ではヨーロッパ製のトリプル樹脂サッシにより熱を逃がさない。遮音性の高さも群を抜いている。さらに、外付けのブラインドを設置し、光と風を巧みにコントロールする

太陽の熱を利用した暖房システム「そよ風」を採用。床下に蓄熱して全館を温めるため、大空間から水回りまで家じゅうどこでも快適。電気代はアパートに住んでいたときより低くなった

ベランダは最初から計画せず、洗濯は1か所で完結。洗面室、脱衣室と離したことで作業しやすく、家事時間を大幅に短縮できる。トップライトから入る太陽熱で洗濯物もよく乾く

OMソーラーは、昼の間、屋根に降り注ぐ太陽の熱で空気を温め、それを床下に送り、基礎コンクリートに熱を蓄える。蓄えた熱は、夕方以降も放熱して建物全体を床から温め、給湯もできる。OMソーラーが稼働している間は、常に新鮮な外気を室内に取り込んでいるため、暖房しながら換気も可能だ。ご主人のミニカーコレクションと漫画本を収納する棚をコーナーに造作した

子育てを終え、全員一緒に過ごす時間が減ったため、LDKは19畳ほどの広さとしたが、吹き抜けと窓からの眺めにより、実際の面積以上の大らかさで満たされる。窓際、壁沿いの床に「びおソーラー」の吹き出し口があり、太陽熱であたためられた空気が室内へと注がれる

無垢の床と珪藻土の壁が素朴な心地よさをもたらすLDK。シンプル＆ナチュラルな空間に、木製サッシの赤が映える。光や風を暮らしに活かすパッシブデザインと、太陽熱で室内を暖める「びおソーラー」を採用し、春と秋の「中間期」を延長した暮らしが実現

同社の提案により、バルコニーの床はあえて屋根材と同じガルバリウム鋼板を採用。布団をそのまま床に干せるように仕上げた。鋼板が太陽熱で暖まるので布団を裏返す手間がなく、「家族全員分の布団も一度に干せて、とても重宝しています」と奥さま

大きな吹き抜けを設けたLDK。吹き抜け部分の壁に大きな窓から太陽の光が降り注ぎ、とても明るい空間に

リビングとフラットにつながる和室は、ゲストの寝室として使ったり、子どもが熱を出したときの隔離部屋にもなる。天井の羽目板、職人技が冴える塗り壁に情緒を感じる。窓を2つ設けたことで十分な明るさを確保した