普段使いの食器のほか、ダイニングのペンダントライトも奥さまが趣味で買い集めた作家さんの手づくり。こだわりの数々はインスタグラムにもアップしている。@ao.tnp.ouchi

ダイナミックな吹抜けのLDK。高い断熱・気密性能とトリプルサッシによって、大通りの騒音が聞こえないほど静か。無垢材と自然素材を多用しているので空気がきれいで、家族全員風邪をひかなくなったそう。クルミの床の経年変化も楽しみ♪

カフェスタイルのオープンキッチン

見せる食器棚は奥さまの理想に合わせて造作。パントリーの垂れ壁をアーチ状にしてニュアンスを出した

モールテックス風の洗面台は、水とキズに強いメラミン化粧板を採用。壁一面の鏡はオーダー製作で、3人並んで歯磨きができる

リビングの一角にある家事室。折り畳み机を造作し、アイロンがけもできる

玄関から家事室、キッチンが丸見えにならないよう、「緑の柱」の格子で目隠しを

吹抜けがあっても上下階の温度差がなく、夏も冬も快適

日照時間と影の移動を測る「シャドーチェック」のデータに基づいて、袖壁や軒の深さを決めるので、夕方遅くまで室内が明るい

モルタル調の「デコリエ」で造作したオープンキッチン。奥さまが趣味で買い集めたお気に入りの食器を棚に飾って、カフェスタイルにデザインした

モニカの無垢床の個性的な木目に、黒のアクセントカラーを活かしたコーディネートがスタイリッシュ。埋め込み照明やダクトレールライト、ペンダントライトなど、多彩な照明使いもポイント

「L字型キッチンは予想より使い勝手がいい」そう笑う奥さま。造作カウンターでキッチンを隠し、背面収納にルーバー扉を付けたことで、生活感が抑えられている。室内には、デニム雑貨やアクセサリー作家でもある奥さまが手がけた作品や、買い集めたインテリアが並ぶ

インテリアは、空間自体の主張を抑えるかわりに、素材使いに注力することでモダンさを演出している。吹抜けにあしらった海外製のペンダントライトやダイニングのアクセントタイル、造作のダイニングテーブルなど、細かな設えにこだわりが垣間見られる

強烈なインパクトがある直径2mのペンダントライトは、新婚旅行で行ったフィンランドの雑貨店で見たものを直輸入。ハンス・J・ウェグナーのロッキングチェア、アルネ・ヤコブセンのドロップチェアなど、ご主人が買い集めた北欧家具が空間のデザイン性をより高める。やさしい肌触りの床は無垢の杉板、シンプルな質感が美しい天井はラワン材。約30畳の大空間に、やわらかな光があふれ心地いい風がそよぐ

天井をRにしたことで、奥行きと開放感が生まれたダイニング。椅子に座ると、ちょうど目線と同じ高さに庭の花々が見える。クリ、杉、チェリー、ウォールナットなど、自社工場にストックしておいた多彩な樹種を適材適所に使用。ぽってりとした可愛らしいペンダントライトは、森町在住のガラス作家によるハンドメイド作品