通りに面した北側の外観には下屋と格子をつけた。「町家風のイメージが際立ち、デザインとしても気に入っています。目隠しにもなりますしね」とUさん。玄関は建物東側（写真左奥）にあるため、雨の日に車から降りた後、濡れずに家に入れるという利点も

吹き抜けからも自然光が差し込み、常に開放感でいっぱいのLDKは、和室とつなげれば25畳の広さになる。夕暮れ以降は、和紙照明からこぼれる明かりが幻想的な雰囲気を醸し出す。Uさんのご両親も、ここでゆったりくつろいでいるそう

「ずっと隠れ家が欲しかった」という彼女の、願いを詰め込んだ2階の自室

屋根の勾配に合わせた天井や太い梁など、ノスタルジックな内装や家具がホッと落ち着かせてくれる

階段の上には念願のロフトを用意し、大きな本棚も造り付けた。ここを大好きな本で埋め尽くして、読書に没頭するのが楽しみだとか

玄関ホールからLDKまで続く土間は、日向ぼっこに最適のスペース。大きな窓越しに景色を楽しみながら、のんびり過ごせる空間だ。ドアの向こうは、和室の縁側へと続いている

建物正面から玄関へ続く長い通路は、ノスタルジックな雰囲気。帰宅する家族を、ホッとした気持ちにさせてくれる

リビングからキッチンを望むと、食器棚や対面式キッチン背面のラックだけが見える間取りに。家族の息づかいが分かる一体感がありながら、LDKはいつもスッキリ

ピロティに駐車すると、雨天時でも濡れずに車から降りて室内に入れる。天井は木目調にしてアクセントを付けた

真四角なグレーの外観。照明で塗り壁の質感が際立ち、ゆたかな表情を描き出す。ファサードが北側に面しているため、窓のない設計が可能に。駐車場は車が４、５台停められる広さが確保されている

玄関ポーチは、重い荷物を持って帰宅した雨の日も車を降りて屋根があるから濡れずに済む。玄関ドアの先には、洗面脱衣室を経由して浴室へと続く勝手口もあり、家の中に入る前にお風呂に入れるうれしい間取り。子どもたちが泥だらけで帰ってきても、おおらかに受け止められる

黒い塗り壁の外壁が独特な風合いを醸し出し、軒天のレッドシダーと絶妙に調和した外観。箱型のフォルムは屋根付きカーポートと一体化して変化を付け、存在感がいっそう際立っている。雨の日でも濡れずに車から家に出入りできると家族は大喜び