中庭を望むウッドデッキから、大開口を通ってLDKへつながる動線が開放感を演出。庭に面した塗り壁の外壁は、夜には映像を映すスクリーンとしても活用するそう。庭石はベンチがわり！

Oさんが育った実家の庭部分に新築した平屋。樹齢100年を超えるマキを残し、周辺からの視線をほどよく隠すコの字型の平屋をデザインした

ウッドデッキに面したキッチンダイニングは、まるでバーのような仕上がり。造作カウンター上部にはルイスポールセンの照明が並び、北欧の雰囲気を醸し出す

グレーの勾配天井が広がるリビングには、念願の薪ストーブを採用した。テレビではなく、ストーブの炎を眺めながら過ごせる配置に

キッチンに立つと、庭を一望できるレイアウトが贅沢。お客さまを招く時も、まるでお店のようにここからドリンクや料理をサーブできる。天井にはスピーカーが埋め込まれいるので、家事をしながら音楽も楽しめる

キッチンと水回り、さらにクローゼットが隣り合うことで便利な家事動線が毎日をサポート。共働き夫婦の暮らしにゆとりをくれる

玄関や玄関ホールのFIX窓からも中庭の気配が感じられる。「子どもが自由に絵を描いて、気持ちを表現できるように」と考えて用意した、真っ黒なチョークボードは夫婦で仕上げたそう

『ドロフィーズ』の作庭師がプロデュースした中庭には、実家の庭にあった庭石をふんだんに活用。和と洋がバランスよく融合した景観が、シンプルな外観によく似合う

夜のリビングはホームシアターに早替わり。広い壁に直接映像が映し出 され、家族揃って楽しんでいる

階段の2段目を広く取り、階段下を上手に活用して造ったヌック。発祥であるスコットランドの言葉で「こぢんまりと居心地の良い空間」は、家族が集まる場所として活躍。子どもがここで遊び、奥さまは階段をベンチがわりに座って眺めるのが日常だ

L字型のLDKは明るく開放感いっぱい。その理由が中庭に面した大きな窓だ。外からの視線を気にせずカーテンなしで過ごせるからこそ、朝も昼も夜も気持ちがいい。高い気密断熱性のおかげで大きな開口があっても一年中快適

ガルバ、塗り壁、無垢をバランスよく組み合わせ、個性と落ち着きが調和する外観に。庭とその先の畑に面した南面は開口部を大きく取り、光や風とともに敷地の魅力を室内に招いている。「内部の掃除がしにくい戸袋は設置したくなくて」という奥さまの要望を受け、木製の雨戸自体が開閉するアイデアが採用された