室内の廊下は、車椅子でも行き来しやすいように幅を広くしてある。腰壁にはヒノキの無垢板を使用

リビングと隣接した客間。抹茶色のジュラク壁とシンプルな建具の組み合わせが、端正で落ち着きのある空間を演出。建具はすべて『鈴木工務店』のオリジナルデザイン。襖を開ければリビングと一体化して、大勢の来客にも対応できる

広々としたLDKに掃出窓から明るい日差しが注ぐ。リビングには掘りごたつがあり、冬にはこたつで暖をとりながら愛犬と一緒にゆっくり寛げる

対面キッチンからは室内全体が見渡せて、気持ちよく調理や片付けができる。桜色のキッチンは奥さまのお気に入り。シンプルな室内にやさしい雰囲気をもたらしている

玄関は、土間とホールを広々と確保。玄関を中心に、プライベート空間とコミュニティ空間を左右に配置している。土間収納の扉には大きな姿見が付いていて、外出時に服装をチェックできる

大容量の納戸スペース。荷物をしまいやすいように棚を設置。細かい造作まで丁寧に施されている

敷地の形状に合わせて細長く設けた平屋の外観は、オーソドックスで飽きのこないデザイン

玄関は平屋の中央に配置。深く出した庇やポーチ部分の板張りの外壁が、数寄屋風の情緒を感じさせる

廊下にも無垢材を使用。広めの幅を取ってあるので、将来車椅子等での介護が必要になった時でも安心

キッチン腰壁の天板を一部広げてカウンターとして使えるようにした。奥のパントリーは行き来しやすいウォークスルータイプ

「将来、車椅子になってもいいように」と、玄関からゆとりのある造りに。使いやすい高さや幅にも気を配った

幅が広く使いやすい造作洗面台

脱衣室と洗面室は別々に。洗面台は車椅子に乗ったままでも使いやすいよう、高さ、幅、鏡の位置に配慮されている。トイレの出入口も広くて利用しやすい

トイレは車椅子でも通れる幅と広さ。ご主人の希望で小便器も設置した

玄関引き戸を開けると、モルタルの土間の向こうに無垢ヒノキの床と杉板の天井の廊下につながる。正面の廊下は昔の小学校の図書室を思わせる格子窓でニュアンスを出した

無垢の玄関ドアを開けると、掃き出し窓に沿って広い土間廊下が続き、行き止まりがダイニングキッチン。白い腰壁の反対側にリビングがある

室内はバリアフリー仕様なのはもちろんのこと、以前の家での介護体験が随所に反映されている。水回り・トイレ・寝室を結ぶ廊下は、車椅子が方向転換するために必要な広さを確保。トイレの引き戸も三連にしてあり、車椅子で入れるように入り口を広くした

水はけと移動しやすさに配慮して玄関前をスロープに。車椅子が必要となっても、庭から室内に入れる