LDKの中央に配された小上がりは、気に入ったお店の写真を参考に。段差があることで役割が穏やかに分けられるだけでなく、3方をベンチとして使え、居場所も増える。キッチンはひと目ぼれしたもの。LDKの雰囲気はこのキッチンを主役にまとめられている。左手奥の山型の入口の先はパントリー

LDKは24畳を超える広さだが、1年を通じて心地よさで満たされる。「実家にいくと、我が家の全館空調の魅力を実感します」と奥さま。換気の際には熱交換がなされ、フィルターで花粉やPM2.5などを除去。省エネと健やかな環境が実現する。インテリアコーディネーターがついてくれることもうれしいポイント。岡本さんにバランスを整えてもらった

プロジェクター付きの照明を採用。家族みんなで楽しめ、キッチンの目の前なので見守りもしやすい。水回りスペースへの入口は山型にしてもらった

ランドリールームで洗濯効率は大幅アップ。大風量小温度差の全館空調なので乾きも良い

玄関からシューズクロークを通って脱衣室に直行できる

ドアや建具も丁寧に吟味。左手シューズクローク入口の壁はRに

屋上庭園はプールやBBQ、天体観測などに活躍。水道も用意

外観はシンプルでモダンな表情

リビングはダウンフロアに。一段下げて、落ち着いた色合いの床＆壁にすることで、空間の役割が穏やかに分割されるとともに、段差が自然な居場所となっている

対面キッチンで家族がひと目に。パントリーへの山型の入口はSNSを参考にした。キッチン床にはキズや汚れに強い石調のフロアタイルを採用

大きな空間でありながら、天井の高さや床の素材で穏やかに役割を分割。複数の居場所が生まれ、居心地がいい。右奥には目が届きつつも集中しやすい仕事＆宿題カウンターを設置

畳コーナーがLDKの役割を穏やかに分け、広々としていながら、ほっとくつろげる。漆喰に包まれる空間は、シンプル＆ナチュラル。統一感を守りながら、グレーやタイル柄のクロスでアレンジを加えた

無垢を貼った壁が、空間の役割を穏やかに分割するLDK。周遊動線と造作の収納が、さらに家事効率を高め、奥様をサポート。テーブルも同社のオリジナル。

キッチンの天井は白く塗り、穏やかに役割を分けつつ、海沿いのカフェのような雰囲気を演出。このあたりのセンスとバランスに豊富な経験が感じられる。ダイニングテーブルはオリジナル。同社が運営するインテリアショップ『La Chouette Fuji』で気に入ったイスをあわせた

LDKは大きな窓を通じてデッキや庭とつながり、さらなる広さと楽しさが運ばれる。キッチン部分の天井は当初ホワイトを予定していたが、途中で木目に変更してもらった。キッチンの黒い壁とともに、空間の役割を穏やかに分ける役割を果たし、落ち着きが演出される

穏やかに役割を分けながら空間が連なり、LDKはほどよい開放感とくつろぎで満たされる。実際以上の広さを感じさせるホワイト基調のコーディネートはモデルハウスを参考にした。取材日はまだ肌寒さが残る季節だったが、高い性能を誇る「富士産eco断熱」のおかげで、暖房がついていないにも関わらず快適だった。外部からの音も届かず、遮音性の高さも実感しているそう

キッチンから家族を見渡せる間取りやリビングイン階段など、I邸は「子育て」をプランニングの軸にしている。段差をつけながら、役割の違うスペースを設けていることもその1つ。小上がりの畳スペースは、おむつ替えやお昼寝に。モデルハウスを参考に、階段途中に用意された造作デスクは、読書や宿題にピッタリで、キッチンから様子をうかがうことができる。自然な交差を生む動線と多彩な居場所が、家族のつながりを育んでいく

E邸は土間から畳スペース、LDK、そしてウッドデッキや2階のファミリースペースまで空間がひと続き。子ども部屋 の声や庭の様子も、キッチンの奥さまのもとに運ばれる。階段はリビングインを選択し、畳ペースやスタディコーナーなどの“居場所”も用意。家族が増え、お子さまたちが成長しても、安心する距離感と自然な交差が続いていく