大きな開口からデッキ越しに運ばれる開放感により、LDKは実際の数字以上の広さを感じさせ、元気に駆け回るお子さんもうれしそう。間取りはモデルハウスの図面を切り貼りしながら、自分たちらしくアレンジ。インテリアはシンプルかつナチュラルな雰囲気に。窓の位置やサイズが外部からの視線に配慮して選択されているため、穏やかに過ごすことができる

ほどよいモダンさをまとう外観。災害に備え、基礎を高くしてもらった

5歳と5か月、男の子2人の子育て真っ最中の奥さまは、家事の負担を少しでも減らせるようアイデアを盛り込んだ。玄関には土間収納を設け、靴や雨具に加え、自転車までも収納。そのままキッチンにつながり、重い買い物袋を最短距離で運ぶことができる。一角には事務作業に重宝するママカウンターも用意。キッチンの先には浴室と可動式の棚を備えた洗面脱衣室。家族のお風呂や朝の支度を意識しつつ、ほかの家事をこなすことができる

キッチンの奥さまのもとには、玄関の出入りや階段の上り下りの様子も届く。右手の引き戸の先は洗面脱衣室。動線には周遊性も備えられ、さらに効率を高めている

小上がりの段差はソファ代わりにも。下部にはおもちゃや赤ちゃんグッズを収納。リビングのキレイに貢献する

間接照明が夜の雰囲気を落ち着いたものに。プロジェクターで映画を楽しめるようロールスクリーンも設置された

キッチンから家族を見渡せる間取りやリビングイン階段など、I邸は「子育て」をプランニングの軸にしている。段差をつけながら、役割の違うスペースを設けていることもその1つ。小上がりの畳スペースは、おむつ替えやお昼寝に。モデルハウスを参考に、階段途中に用意された造作デスクは、読書や宿題にピッタリで、キッチンから様子をうかがうことができる。自然な交差を生む動線と多彩な居場所が、家族のつながりを育んでいく

デッキも大活躍。室内に広さと明るさをもたらしながら、楽しさ、豊かさを増やしている

穏やかに役割を分けながら空間が連なり、LDKはほどよい開放感とくつろぎで満たされる。実際以上の広さを感じさせるホワイト基調のコーディネートはモデルハウスを参考にした。取材日はまだ肌寒さが残る季節だったが、高い性能を誇る「富士産eco断熱」のおかげで、暖房がついていないにも関わらず快適だった。外部からの音も届かず、遮音性の高さも実感しているそう