勾配天井のトップライトが、開口部を減らした通り側まで明るさを招く。テレビの背後はあえて板を斜めに張り、視線を落ち着かせた。テーブルやテレビボードもオリジナル。雰囲気にマッチしつつ、異素材／異色の組み合わせが空間のアクセントになっている

無垢の風合いとボリューム、小さな遊び心が溶け込む黒い壁、そして愛らしい小物や照明。開放感と洗練に、ぬくもりや落ち着きが添えられ、抜群に居心地のいい空間に仕上がった

キッチンの天井は白く塗り、穏やかに役割を分けつつ、海沿いのカフェのような雰囲気を演出。このあたりのセンスとバランスに豊富な経験が感じられる。ダイニングテーブルはオリジナル。同社が運営するインテリアショップ『La Chouette Fuji』で気に入ったイスをあわせた

軽やかな色合いに仕上げたレッドシダーの壁が西海岸の風を感じさせる。玄関ドアや照明は輸入物。ご主人お手製の白い柵や同社がプレゼントしたヤシの木も雰囲気にピッタリ！

屋根付きのポーチは爽快な眺めの特等席。フルオープンの窓を開ければ、室内に広さと楽しさが運ばれる

ご主人が希望したガレージは7×4mの大サイズ。オーバースライダーもアメリカ製を採用した

タイル張りのキッチンは色味をあわせてカウンターを用意。収納量はパントリーに任せ、キッチン回りはすっきり＆便利に。ゴミ箱の工夫など上総さんの女性目線がキラリ

テレビボードの扉は縞鋼板で男っぽさをプラス

ガルバリウム鋼板、木の鎧張り、塗り壁という異素材の組み合わせで個性を強調した外観

汚れが目立たないことを希望。通り側はあえて開口部を減らしている。外構も同社に依頼

ヘリンボーン張りのオークと珪藻土に包まれるLDK。テレビ背後の石張りの壁が上質感をプラス。上総さんセレクトのオーセンティックな家具もマッチ

吹き抜けの開放感と無垢オークが放つぬくもりをアイアンの階段が引き締める。造作テレビ台の背後に斜めに張られたタモは、1枚ごとアンティーク加工を施してからヘリンボーン調にすることで、より本格的な雰囲気を演出できるようにこだわったもの。視線を落ち着かせつつ、空間のアクセントになっている。

大きな窓からたっぷりの光を招くとともに、一段天井を上げ、開放感を演出。テレビ背後の壁にはタイルを採用。間接照明によって凹凸が浮かび上がる夜の雰囲気もいい

LDK全体につながりを持たせながら、緩やかにゾーニングされた1階フロア。リビングは天井にも無垢板を張り、ぬくもりのある空間に仕上げている。テレビ背後の壁には、ユーロスタッコを一面に贅沢に塗って、高級感を出した

天井までの高さをもつ大きな窓とテレビ背後に張られた外から連続する壁が、内と外のつながりを演出する。左手の扉の先はパントリーで、キッチン回りのスッキリに貢献

ウッドデッキがリビングとダイニングの2方向からつながり、たっぷりの開放感と明るさが招かれている。床は深みのある色合いのウォールナットを選択。奥さまが希望した現しのハリやテレビ背後のタイルと相まって、大らかな空間に上品なぬくもりと上質なくつろぎがもたらされた

吹き抜けの開放感、大人っぽい北欧テイスト、そしてほどよいモダンさを調和させ、O邸ならではの空間に仕上がった。あえて照明の数を減らし、落ち着きを演出。素材や色のセレクト、家具やテレビの配置などは、インテリアコーディネーターにも相談しながら納得のいく仕上がりに

ニューヨークのコーヒーショップを訪れたかのような雰囲気が漂うLDK。無垢オーク材の床と天井、モルタル調の壁、ウッドチップを張ったテレビステーション、アイアンの窓枠など、異素材がバランス良く調和した空間は、外に出かけたくなくなるほど居心地がいい。身体に有害な新建材をできるだけ排除し、根拠のある本物の自然素材を惜しみなく使ったことで、住むほど健康になっていく