天井はあえて板の間を開けて施工。「木繊維断熱材」が持つ吸音・調湿機能を最大限発揮できる

カラマツの床が清々しいリビング。大井川スギを柱・梁の骨太軸組に使用。やさしい存在感の杉丸太の大黒柱や、間仕切壁のような引戸にも注目

ガルバリウム鋼板とウッドサイディングのコントラストが美しい外観。屋根の上には太陽光発電パネルと太陽熱暖房のWソーラーシステム

きれいな室内空気質と、呼吸する天井と壁

大開口木製サッシの「M窓」からは、ウッドデッキ、一坪里山や庭の緑を臨む。大きな吹抜けもあり、開放感も抜群

夏の暑い陽差しを遮る大きく張り出したひさしは、自然室温で暮らす家の特徴のひとつ

落ち着いた佇まいの玄関ホール

書斎には造作の棚を設けた。ご主人のお気に入りの場所

壁の一部に調湿機能を持つエコカラットを採用。アクセント天井も取り入れ、デザイン性の高い空間に

リビングの窓からはとっておきの富士山の姿が。「富士山をどう見るか」を意識して間取りを計画し、土地の魅力を最大限に引き出した。キッチンは料理好きの奥さまが依頼したオーダーメイド。また、地元の新聞紙を主原料による自社製造のセルロース断熱材「富士産eco断熱」を使用。断熱のほか、防火・防虫・防カビ・吸音・調湿など多くの機能を発揮。M邸では、静岡県基準の約2倍の断熱性UA値0.44（北海道基準0.46）、実測C値0.9を実現。

オーディオリビングはNさんの希望で「石井式リスニングルーム」の黄金比に基づいて設計されている。壁がツートンのストライプ状に見えるのは単なるデザインではなく、反射板の間に吸音壁を配置しているから。この面積比率で音の響きを設計する。音を楽しむ理想的な環境が整い、趣味のトランペットを吹いたり、音楽仲間とオーディオを楽しむ毎日。ゆったりくつろげるソファを置いて、リビングルームとしても心地よい空間となっている