収納スペースを含め、23畳ある2階がUさんの趣味室。ウイスキーを飲みながら聞くジャズの音色は、室内窓を通じ1階にも届く

真っ白な漆喰の壁に、現しになった梁と柱、杉板の腰壁、ダメージ加工した栗の床材が映える和モダンの空間。勾配天井を生かし、最大高4.8mにもなるゆったりとした空間に、愛犬と過ごす穏やかな時間が流れる

ダイニングスペースは、掘りごたつになった小上がり。キッチンへの動線も短く、配膳も楽ちん。和紙の照明が落とす優しい光の下、夫妻の会話も弾む

1日の始まりはキッチンから。南東の窓から、たっぷりの光が注がれる明るい空間。L字型を採用し、冷蔵庫や食品棚をリビングから見えない奥にレイアウトすることで、生活感を感じさせない

玄関ホールには飾り棚を設け、フィルムカメラやミニカーなどをディスプレイ。階段の蹴込み板をなくすことで、階下に光が届く

壁一面にタイルをあしらい、小便器もある上品なトイレ

3畳のウォークインクローゼットを併設する寝室。「2階とつながる換気用の格子窓があり、室温も快適で、ぐっすり眠れる」とご主人

大屋根を抱き、真壁造りが生む白と黒のコントラストが美しい外観。玄関を奥に引き込むことで生まれたアプローチには、ヤマボウシを植え、樹脂製の竹垣や飾り瓦をあしらい、和の雰囲気を演出

6畳の趣味室。天井まで届く本棚を造作するとなるとかなりの金額がかかるところを、量販店で棚を購入して持ち込めばコストダウンにつながると原田さんがアドバイスしてくれた

「2人でツーリングを楽しんでいます」というUさんご夫婦はバイクが趣味。2台を余裕で格納できる広いインナーガレージは、家づくりを進めるにあたって最優先にしていた要望だった

洗って干して収納できる動線が考慮された洗面兼家事室は、主婦目線でプランニングする女性設計士・ようこさんからの提案。「話を聞いた時から使いやすそうと思った」と奥さま

2階子世帯のLDKは23畳の大空間。勾配天井を交差する野物の梁がアクセントになっている。スキップフロアの下はご主人の趣味部屋、上は子ども部屋になる予定

将来、子どもの成長に合わせて間仕切りができる2階の子ども室。子どもが独立した後は、夫婦の趣味スペースなどに活用を

階段からサンルームへの通路は、床をグレーチングとし、１階の土間に光が届くよう配慮。サンルームは、Sさん・Nさん共用の書斎兼物干しスペース

リビングの一部を吹き抜けにして、2階の子ども室の声が届く間取りに。TV背面の壁の奥に脱衣所と浴室、ファミリークローゼットがある

１階はワークスペース。どこまでが内スペースで、どこまでが外スペースかは施主さん次第。趣味や仕事など外へ発信していく場所としている

主寝室と子ども部屋、趣味の部屋と2階は全4室。玄関側の部屋は、上げ下げ窓をシンメトリーに配置

格子の奥にエアコンを隠すことで、すっきりとした印象に。すぐ上には2階趣味室とつながる室内窓があり、お互いの気配を感じられる