三角屋根と塗り壁の組み合わせに、緑あふれる庭が映える。夫婦であちこちの平屋を見学して決めたという軒の深さは、冬の日差しを取り込み、夏の直射日光や雨を遮る絶妙なサイズ

『Casa』の設計士が図面を描き、大工が造り上げた、世界に一つのキッチン。「憧れの吊り戸棚も実現できました！」と奥さま

キッチンを囲むようにL字型に広がるリビングは約20畳。勾配天井と大きな窓のおかげで、畳数以上に広がりを感じるつくり。中央にはカフェの店舗のようにお洒落なキッチンが備わり、奥さまが料理をしながら子どもたちに気を配る様子さえ絵になる

リビングに足を踏み入れた瞬間、無垢の木の優しい香りに癒される。いずれ夫婦ふたりでスムーズに暮らせるよう、バリアフリー＆すべて引き戸にするなど、将来への配慮もたっぷり

畳スペースの壁には、将来的にスタディコーナーにもなる予定の造作カウンター付き。窓越しに遠くの美しい山並みが見渡せる

キッチンから、いつでも家族と会話ができるのがうれしい

壁に囲まれたキッチンは、玄関側とリビング側の両方から入れる間取り。オーダーキッチンに合わせて、カップボードもフルオーダーで製作してもらった。奥さまが一日の終わりに、キッチンに置いた椅子に座って家計簿をつけるなど、書斎代わりにも使っているそう

気密・断熱性は抜群。真冬の朝も外の冷気を感じないほど

造作洗面台のあるランドリースペースには、ガス式乾燥機が備わる

平屋風のスタイリッシュな外観。庭に面した深い軒が夏の直射日光を遮り、太陽高度の低い冬は、斜めの日差しを室内の奥まで取り込むことができる

南側の外観。深い軒が夏の直射日光を遮り、冬はキッチンまで光を届けてくれる。天井まで届く大開口と軒天のレッドシダーが絶妙に調和している

外壁は、同社のOB施主さん宅を見てほれ込んだダークグリーンのガルバリウム鋼板に。深い軒は夏に直射日光が部屋に入るのをさえぎり、冬は暖かい日差しを取り込める

軒を深く伸ばし、落葉樹を植えて、夏は直射日光を遮り、太陽光度の低い冬はひだまりを室内の奥まで取り込むパッシブデザインを採用

緑の景色が広がる南面に設けた縁側のような長いウッドデッキ。軒が深いので、直射日光や小雨の影響を受けずに子どもを遊ばせることができる。夏は家族みんなでここに座って、スイカの種を思い切り飛ばしてみたい！

周囲に家が隣接し日差しが届きにくい立地。建築家が提案したのは、南東に大きな窓を配置したプランだった。貴重な陽射しを存分に室内に取り込むために2階部分は軒天いっぱいまでガラス窓に。三角屋根の角度に合わせてガラスもオーダーメイドで手配した

採光を考慮してLDKは2階に。リビングのフィックス窓は道路を挟んだお向かいの植栽を借景に取り込む絶妙な位置とサイズを綿密に計算した。淡いグレーの壁は光の当たり具合によって印象が変わるのが素敵

ウッドデッキでは、子どもが遊んだり、夫婦で庭を眺めながらのんびり過ごしたり。深い軒によって、夏は直射日光を室内から遠ざけることができ、冬は斜めからの日射しを家の中に効率よく取り込める。また、「ベランダを設けなかったのですが、外観が寂しくならないようにと、田畑社長が２階の窓辺にプランターボックスを設けることを提案してくれました」とご主人。均整の取れた美しい外観は、完成見学会でも大好評だった

既存の立派な庭を活かして建物をレイアウト。水平・垂直のラインが美しく、横葺きのガルバリウムと、撥水性と伸縮性がある塗り壁「Sto」が絶妙に調和している。1階、2階とも軒を深くとり、夏の直射日光を遮り、太陽高度の低い冬は室内の奥まで光を届ける。2階の格子塀が外観のアクセントに