天竜ヒノキの床や国産スギの天井、漆喰の壁、木と和紙で仕上げた建具まで、ほとんどが自然由来の素材でつくられたLDK。大きな梁が支える勾配天井の大空間が広がる

ご主人自らショベルカーを操作して、土を掘り、芝生を張り、コンクリートを流し込んで作り上げた庭は居心地がいい。芝生の上でピクニック気分を満喫したり、バーベキューしたりと楽しみは尽きない

将来の暮らしを見据えて室内は引き戸を多用し、バリアフリーに。庭とテラスに面した畳スペースも段差がなく、走り回ったり寝転がったりと自由に過ごせる

洗い出しの土間が風情ある玄関。広々とした玄関ホールから、LDK、隣のトレーニングルームと続き、さらに「庭仕事で汚れてもすぐ着替えられるように」と洗面脱衣所にも直結する動線も確保

LDKの中央にある扉を開けると、ここからも洗面脱衣所へ移動できる動線が。キッチンの奥には子ども室があり、必ずLDKを通る設計が家族の対話を増やしてくれる

リビングの隣にある一室は、ご主人のトレーニングルームとして活用。梁にロープを固定してクライミングの訓練をしたり、パイプで懸垂の練習をしたりして過ごしているそう

適材適所に収納が用意され、広々としたLDKがいつもすっきりと整う。キッチン上部の小屋裏収納は、季節外のアイテムをストックしておくのにぴったり

「子どもは雨の日も軒下で遊んでいます」と奥さま。ウッドデッキ上部の深い軒が暮らしを広げ、豊かさをはぐくむ。軒裏にはスギ板があしらわれ、風合い豊かな仕上がりに

LDKは31畳の大空間。床は無節の国産ヒノキ、天井は天竜杉をふんだんに使用。漆喰珪藻土の壁との相乗効果で、家そのものが呼吸するため、室内はいつもサラッとして過ごしやすい

柱や床はヒノキ、壁と天井にはスギ板を使用。リビングに沿うように土間が広がっているのもB邸の特徴のひとつ

玄関ホールは、ヒノキ柱にケヤキの折り上げ天井…と木組みを現した贅沢なつくり。アーティスティックな壁は、秋田スギとローズウッドをそれぞれ特殊加工したもの

木、漆喰、土、畳、和紙といった100％自然素材をふんだんに使った和室。リビングの床は無垢のヒノキを採用

リビングの造作建具は、実家の玄関に使われていた天井のスギ板をリメイクしたもの。スギ板を裏表張り合わせてつくってある。上質な無垢材は、どれだけ時を経ても美しい

雪見障子やスギの天井を設えた和室。手漉き和紙も時の経過とともに、落ち着いた風合いに

茶の間スタイルの畳リビング。座卓を家族で囲み、お腹一杯になったらゴロン。きれいな木目の天井は天竜杉、大黒柱は天竜ヒノキ

国産ヒノキの無垢床は、足触りがやわらかく、冬でもひんやりしない。S邸では天井もヒノキに。壁は、調湿や消臭機能がある天然成分100%の漆喰をセレクト。断熱にもこだわったので、夏は涼しく、冬は暖かく、エアコンの効きも良いそう

丸太梁が印象的な1階のLDK。床と腰壁はヒノキ、天井はスギ板、壁はスイス漆喰を使って快適性を高めている

8寸と5寸の夫婦柱が支える住まいは、建物自体がアート作品のよう。スギの一枚板でつくられたダイニングテーブルや、旧家で使っていた茶だんすが映える