「L字型キッチンは予想より使い勝手がいい」そう笑う奥さま。造作カウンターでキッチンを隠し、背面収納にルーバー扉を付けたことで、生活感が抑えられている。室内には、デニム雑貨やアクセサリー作家でもある奥さまが手がけた作品や、買い集めたインテリアが並ぶ

LDKと一続きになるカバードポーチは、内と外をつなぐコミュニケーションの場。建築の記念として、『Select工房』のスタッフとAさん夫婦で一緒にペンキを塗った。対面にある独立型デッキまでのスペースに、夫妻自ら芝生を張って育てている

キッチン、ダイニング、リビングをL字型に繋いだLDK。「家中を明るくしたい」という奥さまのオーダーにより、天井高を上げて窓を大きくとり、部屋中に光を取り込んでいる。「室内に遊び場が欲しい」というご主人の要望から、リビング上部に鉄棒を設置。子どもたちもお気に入りだ

リビングからは、階段のほかにハシゴを使って2階へ移動できる。「子どもはいつもこれで登っています。お友達が来ると、みんな大はしゃぎ」とご主人

階段途中にある書棚付き扉を押すと、ご主人こだわりの和室が現れる。隠し部屋風のあしらいは、家のテイストに馴染ませるための工夫だ。丸い月見窓の向こうには、ご主人のお父様が育てた植栽を移植した庭が広がる

1階の天井を高くした分、2階はコンパクトな設計に。2室ある子ども部屋は勾配天井とポップな壁色がかわいらしい

洗面やトイレにはブルーの塗り壁を採用。貝殻付きの丸い鏡は奥さまの手作りで、造作した洗面台との相性もぴったり

玄関ホールはコンパクトにまとめ、右手ドア奥に玄関収納を設計。グリーンや雑貨の配置にセンスが光る

普段使いの食器のほか、ダイニングのペンダントライトも奥さまが趣味で買い集めた作家さんの手づくり。こだわりの数々はインスタグラムにもアップしている。@ao.tnp.ouchi

ネイリストの資格を持つ奥さま。子育て中の現在は、自宅でできるネイルチップの作成や販売を行い、他にもアクセサリー作家として作品を製作している。製作作業のほか、趣味のハンドメイドを楽しむ時間もここで集中できる

ガラス工芸作家の奥さまが作品を作るための工房。将来的に教室も開く予定で、専用の玄関も作ってある

モルタル調の「デコリエ」で造作したオープンキッチン。奥さまが趣味で買い集めたお気に入りの食器を棚に飾って、カフェスタイルにデザインした

グレージュのアクセントクロスを配した畳コーナーの壁には、絵を飾るためのピクチャーレールを設置。奥さまが趣味で集めた作品をディスプレイして楽しんでいる

奥さまの夢をカタチにしたカフェスタイルのオープンキッチン。ルーバー扉の食器棚、レッドシダーの天井、グリーンのサブウェイタイル、アイアンの格子など、こだわりが詰まっている

キッチンから見える位置に造作したスタディコーナー。奥さまが趣味で集めているミニカーを飾るための棚も造作。木の色を濃く塗装して変化をつけた

モルタル調のキッチンはカウンター付き。「便利すぎて、ほとんどの食事はここでとっています」そうご主人は笑う。奥には大容量のパントリーがあり、「整頓が苦手な私でも部屋を美しく保つための味方」と奥さま

キッチン下部はオープンラックにして、カゴを使って収納。扉つき造作収納には食器類を納めている。「事前に皿やグラスのサイズをお伝えしたら、ジャストサイズに仕上がって驚きました」と奥さまは笑う。スペースを無駄にせず、シンプルに暮らせる秘訣がここに

美しく整ったリビングは、TV周辺の機器を背面に隠している。「営業担当の市川さんが、裏の収納にゲーム機を置いたまま、コントローラーが反応するかどうか実験もしてくれました（笑）」そうご主人は笑う。キッチンの床を一段下げ、奥さまが料理をしてても家族と目線が合うよう配慮