床はオーク、天井は桧、壁は塗り壁と、自然素材をふんだんに使用。高齢のご夫妻のため、空調は足元に設置し、特に冬の室温管理に配慮した

息子さんご夫婦、お孫さん、親戚と、ことあるごとにたくさんの人が集まるK邸。長さ4mほどのベンチや小上がりの和室、無垢の床などで寛ぎの空間を実現した

キッチンと和室の間に設けたボルダリング壁は、お孫さんのためにつくった。オレンジが鮮やかで、楽しい気持ちになる

約5畳の和室は、うぐいす色の塗り壁が心安らぐ。障子窓を開けると、中庭に出入りできる

キッチンのカウンターには色違いのスツールを設置。キッチン上にはロフトがあり、こちらもお孫さんの遊び場に

住宅街の中の大通りに面した狭い土地であるため、外に閉じ、中に開いた建物に。窓の位置や大きさ、格子を多用したことにより、外からの視線は気にならない

玄関ホール。階段横の壁にはめ込んだイエローのガラスは、ご夫妻が独自にイタリアから取り寄せた

手前にある背の低い壁は、間仕切りと動線づくり、TV関連のケーブルを収納する役割を果たす。狭小住宅ならではの工夫だ

一般的にオークの無垢床は木目が美しく洗練されたムードがあるが冬冷たいのが欠点･･･しかし全館空調なら床下にもエアコンから出た空気が運ばれているので、足元からほんのりと暖かく直接木の質感を感じられる

冬でも足元がひんやりとせず、ぬくもりを感じる無垢床が魅力のI邸。階段の踏み板も、床と同じ無垢のオークにした

無垢の床、桧の柱、漆喰の壁と天井といった天然素材をふんだんに用いたLDKは、新品、骨董品に限らず、ご夫妻が良質にこだわった調度品が似合う

24時間全館空調システムを採用。空調ユニットのエアコンで室温よりも冬は2〜3℃高い空気を、逆に夏は2〜3℃低い空気を作り出し、各部屋に供給

2階から見下ろしたリビング。ドイツ製の全館空調システムにより、室内は年中快適。冬は床暖房で足元から暖かい

Yさん夫妻の寝室。ウォークインクローゼットの隣にはご主人のコレクションをディスプレイできる趣味部屋を設けている。ドアは付けているが天井部分の壁を開けて空調や換気に配慮

勾配天井のリビング。床には厚さ30mmの松の天然木、壁には珪藻土を採用。冬でも天然木の床が保温性を発揮して、足元を暖かく保つ。引き戸を閉めれば、それぞれのスペースを分けて使うことができる

床には厚さ30mmの松の天然木、壁には珪藻土を用い、天井は構造が見える「天井現し」のLDK。天井高はなんと2820mm。天然木の天井や床が太陽熱をたっぷり蓄えるため、冬でも足元が冷え込まず、素足で過ごせるほどの暖かさ

ヒノキの床、杉の天井と壁など、国産無垢材ふんだんに使った吹抜けのLDK。木そのものが呼吸しているので、湿度がちょうどよくて、夏も冬も快適に過ごすことができる。施主さんのセンスで大人かわいいインテリアに仕上がった

ナチュラルテイストのLDKは、おだやかな時間がゆっくりと流れる。呼吸する無垢の木と調湿効果の高い漆喰の塗り壁で作られた室内は、夏はサラッと涼しく、冬は乾燥しない潤いに満ちた快適な住空間を実現。オーク材の床の経年変化も楽しみ