数家族が同時に遊びに来ることもあるF邸。1階では親たちがくつろぎ、2階は子どもたちに大人気の遊び場に。アスレチックや読書など、思い思いに過ごすことができる

塗り壁、無垢材、石のタイル、畳など、異なる自然素材をバランスよく配したLDKは34畳の大空間。夫婦が理想とする懐かしくモダンな雰囲気に仕上がった

お二人が大好きな和の趣を大切にしたエントランス　

玄関はキッチンへも直接行ける2way。勝手口から物干し場へと出られる奥さま思いの動線

シックな色合いでまとめたキッチンは、小柄な奥さまに合わせて棚の位置を低めに設定。カウンターは子どもとご主人のワークスペースに

太陽の熱を利用した暖房システム「そよ風」を採用。床下に蓄熱して全館を温めるため、大空間から水回りまで家じゅうどこでも快適。電気代はアパートに住んでいたときより低くなった

昔ながらの情緒を感じる大屋根はF邸の象徴。出幅が1間（約180cm）もある軒は、夏の日差しを遮り風もよく通す。庭は趣味のサッカーができるよう芝を張った

子ども室の本棚をスライドさせると奥には秘密の小部屋が。収納スペースとしても活躍。夫婦の寝室は1階に配置し、子どもが独立した後は1階だけで生活が成り立つように設計した

階段状になった読書コーナー。たくさん人が遊びに来たときは、ここに座っておしゃべりしたり。ちょっと物を置いたりすることもできる便利なスペースになっている

２階のプレイステージ。特別感のある空間が子どもたちに大人気で、階段部分に座ってゲームに読書にと、思い思いに楽しんでいる。大きな洗濯物の室内干しにも役立っており、段差をつけて床を上げた分、１階リビングの天井も高くすることができた

1階・親世帯のLDK。リビングの背面には書棚とカウンターが設けてあり、仕事や読書などに利用

小屋裏は夫妻の趣味のスペースや子どもの家族が遊びに来たときのゲストルームとして利用。楽器を演奏したり、窓から外の風景を眺めながら読書をしたり、お気に入りの陶芸コレクションを飾ったりと、夫妻の「好き」が詰まった空間

キッチンから見える隠れ家的な中2階は、家族が思い思いに過ごせるユーティリティコーナー。お昼寝したり、無垢の一枚板で作られたカウンターで読書したり、お絵描きすることも

将来区切って使うこともできる子ども室。2階ホールも自由に過ごせるフリースペースとして設計され、子どもの友だちがたくさん遊びに来ても大丈夫

2階の読書室は、三方向に書棚を造り付けた。コックピットのようなデスクエリアは、床を30cm下げることで「おこもり感」を生み出し、同時に、横長の窓から庭の木々が間近に見えるよう計算されている