住居と店舗の入口は別々に用意。内側は、空間をつなげつつ、ニッチなどでそれぞれが干渉し合わない配慮されている

三角形の変形地に完成したU邸。三角屋根と鎧張りの外壁が絶妙にマッチしている。右側が店舗、左側が住居。植栽は「＆Green」が手がけた

住居スペースの土間玄関。床はモルタル、壁は手割りのレッドシダー「シダーシェイク」を採用

玄関から近い位置に造作した手洗いコーナー。ブルーの洗面台が差し色に

グリーンや家具、雑貨、本など、自分たちの「好き」に囲まれた空間は、そこにいるだけでワクワクする

店舗の玄関を入って正面の造作ニッチ。奥が丸見えにならないように配慮した

居室エリアの中心は、ナチュラルとビンテージが融合したLDK。土間玄関と同じシダーシェイクの壁を採用した。ハイバックの背もたれが楽なソファは造作

造作のキッチンは壁付けに。白いタイルを贅沢に張ってニュアンスを出した

店舗の玄関を入って正面の造作ニッチ。奥が丸見えにならないように配慮した

2階の3つの部屋には入口が2か所ずつ用意された。つなげたり閉じたりして、暮らし方の変化に対応できるようになっている

グレーの外壁部分に店舗名が記され、その下が美容サロンへのアプローチとなっている。一方、住居の玄関アプローチは来客や周囲の視線に配慮して白い壁で隠し、プライバシーを確保した

片流れの大屋根を抱く、堂々たる佇まいの外観。軒の高さをできるだけ低くし、塗り壁に杉の格子が映える洗練されたデザイン。ギャラリーの入口が分かるよう、住居の玄関はあえて引き込ませ、目立たないように配慮

ナチュラルな空間にお似合いの空色キッチン。キッチンに立った時、ダイニングに座っている家族と目線が合うように配慮されている

2階同様、1階の和室も小上がりスタイルに。背中側に孫世帯の空間への入口を用意

「納車が楽しみ」というバイクのためのガレージ。においに配慮して、あえて玄関とつなげず、独立した空間となっている。サーフボードや外遊びグッズなども収納

玄関たたき側にもショーケースを用意。構造上の強度を守りながらニッチの配置を決め、空間を最大限活用している

「家らしくなく、カッコよく、ずっと飽きの来ないシンプルなデザインで」という夫妻の希望を叶えた印象的な外観。奥行きのある細長い敷地を巧みに活かし、道路側に店舗を、東側に住居を配置。店舗は外部から直射日光が入りすぎないように窓の位置にも配慮がなされている。「プライベートと仕事の両立、それが何よりも家族の幸せに繋がる。家族とともに楽しめる住まいが実現しました」と語るのは女性建築家の内山里江氏

さりげないニッチがアクセントの玄関横の寝室入口。寝室壁紙はシンプルな淡いラベンダー色でリラックス空間。実際は見えないクローゼットの中の壁紙がストライプ。奥様は見えない所で遊んでみたとのこと