天井をあえて低めに抑えたリビング。障子からこぼれる淡い光に癒やされる。床と天井に杉板を貼り、無垢の手触り、質感、香り、経年変化が暮らしていくうえで楽しめそうだ

74坪の敷地に完成した30坪のN邸。主に1階に家族が集まって生活するため、2階は必要最小限の間取りに。「小さくても豊かに暮らせる住まい」という建築家・伊礼智 氏の設計手法が息づいている

モルタル仕上げの土間玄関。収納も十分確保した。調湿効果の高い無垢材、シラス壁を採用したことで、空気はいつもきれい

玄関のシューズボックスは、昔懐かしい小学校の下駄箱をイメージして造作した。容量が決まっているので、無駄に靴が増える心配がない

造作のオリジナルキッチン。壁付けにしたことで、リビングダイニングを広く使えるようになった

リビングの窓はフルオープンタイプの木製サッシで、ガラリド兼雨戸、網戸入り。ウッドデッキと内部をゆるやかにつないでいる

シンプル&ナチュラルなLDK。上質でミニマルな暮らしが好きなNさんの理想通りの空間に仕上がった

造作の洗面台。木のやさしい香りがただよう。レトロな照明、鏡、タオル掛けなど、ディテールにまで住まい手のセンスが光る

障子からの淡い光に癒やされる和室

障子からこぼれる淡い光が美しいご主人の書斎

客間として使うほか、ご主人が読書を楽しむための和室。障子からこぼれる淡い光で読書もはかどりそう。天井の照明の障子は安食社長からの提案

老舗旅館で食事をとる座敷をイメージした本格和室。障子からこぼれる淡い光や床の間の掛け軸がお気に入り

谷崎潤一郎の名著「陰翳礼讃」を思わせる、障子からの淡い光に癒やされる。ぽってりとしたガラス製のペンダントライトは、建築家・中村好文氏デザインの「PERA」。障子、丸テーブルとの相性もぴったり

天井を低めに抑え、床材も変えて1階との差をつけたロフト

すっきりと視線が抜ける分、バランスを取って天井はあえて低めに抑え、室内の穏やかさを演出している

開口部には吉村障子を採用。障子越しの淡い光に心が安らぐ。キッチンと和室は天井を低くし、吹抜けの開放感を強調

天井にレッドシダーを張り、よりリラックス効果が高まる主寝室。ヒノキの香りに癒やされて、深い眠りへと導いてくれる

リビングと隣接した小上がりの和室。障子からこぼれる柔らかな光に癒やされる。もうすぐ生まれてくる赤ちゃんのお世話をしたり、ご主人と長男がゲームを楽しんだり、ユーティリティに使える