杉一枚板を使ったダイニングテーブルは『瀧口建設』のオリジナル製作で、脚の高さを変えると座卓になる優れもの。「シュクレ浜松」で購入した無垢材の椅子も座り心地がよく、ここでワインを飲むのが夫妻の楽しみだ。カウンターやキッチン収納まで大工が造作した

レッドパインの無垢床材は30mmの厚さを誇り、素足で歩くたびに気持ちがいい。冬は床下を循環する暖気を取り込み、冷たさを感じさせなという。障子を生かした和のリビングに、アンティークのテーブルや北欧調の雑貨がさりげなく置かれ、センス良くコーディネートされている

玄関の戸を開けると、洗い出しの土間が迎えてくれる。奥様が選んだお香とヒノキの匂いが混ざり合い、心がホッと落ち着いていくのがわかる。床、壁、建具類はすべて、無垢材を使った人気の住宅ブランド「夢ハウス」仕様。木の優しい色合いが美しい

2階の寝室はインナーバルコニーとウォークインクローゼットへ繋がる。24時間の計画換気システムの効果と、無垢材や自然素材の壁が持つ天然の吸湿効果が合わさり、いつも快適な空気と温度に包まれる

広々としたインナーバルコニーには水栓も備わり、将来子どもと一緒に小さなプールで遊んだり、ガーデニングを楽しめそう。雨の日でも振り込まないため、洗濯物を干しても安心

2階フリースペースは、将来子ども部屋として活用予定。2つに分けられるように、収納も2つ用意した。室内を必要以上に区切らず、ライフスタイルに合わせてアレンジできるよう配慮。ミニマルな暮らしのお手本と言えそう

リビングの中央にある、存在感たっぷりのヒノキの大黒柱が家のシンボル。余分な仕切りのないオープンなレイアウトながら、全館空調のおかげで部屋ごとの気温差はない。トイレや脱衣所まで心地よい温湿度が保たれる

木目をイメージさせるサイディングを使い、片流れの屋根を持つシャープな躯体を包んだ外観はシンプルモダン。家の中に広がる、あたたかな和の空間とのギャップが面白い

リビングダイニングにつながる和室。床を一段下げ、なおかつ下り壁を設けてゾーン分けすることで、空間に落ち着きが生まれた。収納壁の下に座卓や座椅子をしまえるスペースを確保し、普段はすっきりとした状態をキープ。子どもが遊んだり、昼寝をしたりと、多目的に利用できる