リビングの一部には、気軽にごろんと横になれる3畳の畳スペースを確保。小さな子どももつまづくことがないよう、つながりは段差をつけずフラットに仕上げた

LDKは、アカシア無垢材の独特な濃淡が絶妙な表情を見せるナチュラルなインテリア。モスグリーンカラーのドアがアクセントに

玄関を入ると、造作されたショーケースに、夫婦自慢のミニチュアコレクションが並ぶ。2階の天井まで届く吹き抜けが光を招く開放的な空間だ。冷暖房効率を損なわないよう、ホールとLDKとの間は壁で仕切り、右手の階段へはリビング側から行き来する動線に

玄関たたき側にもショーケースを用意。構造上の強度を守りながらニッチの配置を決め、空間を最大限活用している

クルマやフィギュアなど、夫婦でコレクションしているさまざまなミニチュアを好きなように飾れるニッチを家じゅうに。好きなモノたちに囲まれた、心ときめく日常を叶えている

屋根に緩やかな勾配をつけたキューブ型の外観。ガルバリウムと木質をあわせ、色と素材のコントラストが楽しめるデザインに仕上げている

玄関からリビングに入るとすぐの場所にある「家族の伝言板」。コルク調のボードを施主支給で用意し、造作で仕上げている。細々したものを収納できる下部の棚も便利

キッチンは、造作のキッチン収納をしつらえ、おしゃれカフェのような雰囲気に仕上げた。カップボードは扉付きで清潔に使いやすく

気軽に横になれる畳の小上がり。段差を活かした収納スペースと本棚は造作で

リビングとつながる和室は段差をつけずフラットに。玄関から直接出入りでき、客間としても使える

ダイニングから、キッチン、リビング、和室、ウッドデッキまで見渡すことができる。リビングと和室は、段差がなくフラットにつながっているので、小さな子どもでも安心して出入り可能だ

26畳の大空間LDK。ダイニングとリビングにつながりを持たせながらも、ゆるやかにゾーニングしたことによって、空間にメリハリがつけた

北欧テイストにコーディネートした23畳のLDK。リビングは現し天井にして変化をつけた。大きな窓を開けると、ウッドデッキとフラットにつながる

LDKの横に設けた4畳の和室は、「こもり感」のある居心地の良い空間。天井に合わせて壁も一部板張りにし、アクセントをつけた

16畳もの小屋裏には本棚も備えられ、収納以外の役割も増えていきそうな予感。大工の手仕事により仕上げられた手すりは角が取られ、小さな手にもやさしくなじむ

圧倒的な開放感に満たされた46畳のLDK。天井のレッドシダーが窓の外まで連続し、外と中のつながりを感じられる空間を創出。室内はグレーを基調にコーディネートし、スタイリッシュでモダンな雰囲気に仕上げた

ダイニングから20cmフロアダウンさせたピットリビング。ワンフロアのつながりを持たせつつ、ゆるやかにゾーニングすることで空間にメリハリをつけている。段差に腰掛けたり、背をもたせかけたり、ときには大の字に寝転んだり。自由な姿勢でくつろぐことができ、ソファ要らず。キッチンからも目が届くので、安心して子どもを遊ばせておける

キッチンから家族を見渡せる間取りやリビングイン階段など、I邸は「子育て」をプランニングの軸にしている。段差をつけながら、役割の違うスペースを設けていることもその1つ。小上がりの畳スペースは、おむつ替えやお昼寝に。モデルハウスを参考に、階段途中に用意された造作デスクは、読書や宿題にピッタリで、キッチンから様子をうかがうことができる。自然な交差を生む動線と多彩な居場所が、家族のつながりを育んでいく