目の前には小川が流れ、その向こうには桜並木。窓の外に続くウッドデッキがリビングの広がりを演出しつつ、多様なくつろぎを生んでいる

キッチンで家事をしているときも、音楽を聞きながら過ごすティータイムも、窓から四季折々の眺めが運ばれ、リラックスして過ごすことができる。夜には、梁に施された間接照明がやわらかな光でLDKを包む

吹き抜けにより、外部からは想像もつかない開放的な空間が広がっている。優れた耐震性、気密性、断熱性が、将来に渡る安心と快適を提供する

白を基調にまとめたシンプルな空間には、100年以上の時を重ねた和ダンスや、味わいのあるダイニングテーブルがよくなじむ。左手にはトイレ、浴室が連続し、家事の負担を軽減。勝手口を出たところには、ゴミ置き場が用意されている

ロフト空間は家族の帰省や来客の訪問時に活躍。左手の窓からは、隣家の桜を楽しめる。背後には小屋裏空間を活かした収納も備えられている

寝室は窓の位置やサイズに配慮し、落ち着きある空間へと仕上げられた。右手には棚やハンガーパイプを備えたウォークイン。新婚時から使うタンスは、地震に備え、しっかり固定してもらった

夫婦ふたり暮らしということもあり、玄関はコンパクトで、収納も最小限のサイズに。ポーチから同じタイルが連続し、スマートな印象。土間部分に回された框が、そこにあたたかみと上質感を添えている

外観も室内同様、シンプルさを希望。変形敷地の個性と周囲の環境を考慮したうえで、駐車スペースを含めて計画された。植えたばかりの竹やツワブキが成長すれば、さらに風情ある表情になっていきそうだ

遊歩道沿いに桜並木が続く好立地

通りから視線が届かないので、リラックスした時間を過ごせる。春には小川沿いの桜並木が満開に

春は桜が目の前で花を咲かせ、木の葉の緑色が濃くなる夏の風景も素晴らしい

道路を挟んで目の前に桜並木が広がるI邸。川沿いの景色を室内から楽しめるよう、リビングを2階にレイアウト。散歩コースにする人が多いため、1階部分の窓は極力減らし、大きな白いキューブが2階部分に載っているようなユニークな外観デザインとなっている

2階リビングをスキップフロア上のワークコーナーから見下ろすと、目の前には桜の木の若葉が眩しいくらい。春には桜の花が満開になった景色を独り占めできる。カーテンを閉めなくてもプライバシーが確保できるため、のびのび暮らせる住まいだ

2階LDKの主役は、2枚並んだ縦150cm、横256cmの特大FIX窓。「職人さんからも、こんな大きな窓を取り付けるのは初めてと言われました」と奥さま。目の前の川の流れ、その向こうののどかな景色を眺めながら、外部からの視線を気にせず家族だけの時間が楽しめる

玄関ホールを直進すると、緩やかに区切られたLDKが目の前に広がる。右手の開閉式窓の奥にはキッチン、その隣にはダイニング、さらに書棚を挟んで左手にリビング。スキップフロアの高低差、大きな窓がタテの広がりを生み、畳数以上に開放感を感じる

家の前に植えられている大きな桜の木の方向に軸線をとり、その軸線に向かって直角に杉板を張った。こうして視線が桜に向くようにと計算された配置が、部屋自体の視覚的広がりを生み、いっそうの開放感を創り出している。こんな手間のかかるつくりは、時間をかけて丁寧に仕上げることができる自社の熟練大工だからこそ実現したものだ

家族用の玄関ドアを開けると、目の前には2階LDKへと続く階段が。1階には奥さまが営むネイルサロンと水回り、寝室がおかれたつくり

リビングとつながるタイルデッキはなんと14畳。休日は朝からテーブルと椅子を出して、食事やカフェタイムを楽しむ。世の中が落ち着いたら、友達を大勢呼んでBBQをする予定。春には目の前の公園に鮮やかな桜が咲き誇る