来客が多いことから、吹抜けの広い玄関ホールでおもてなし。旧家屋にあった千本格子引き戸を加工し、目隠しとして再利用

旧家に住んでいた頃、家の前で鳴いていた黒猫「ハナコ」を引き取ったIさん夫妻。外に出すと危ないので、室内飼いするにあたり、ストレスを感じないよう、リビングにキャットウォークを造作してもらった。室内の至るところに猫の居場所を確保してあり、猫への愛情を感じる

猫の習性からシミュレーションを行い、キャットウォークの配置を決めた

奥さまが料理しながら家族や猫の様子を見たり、テレビや庭の景色が見える位置にキッチンをレイアウトした

最近では珍しい二間続きの和室。奥の和室に仏間と床の間がある。猫が穴を空けないよう、障子ではなくアクリワーロンを採用

廊下のデッドスペースを活かして造作した夫婦共有の書棚

南側から見た外観。リビングから和室まで回廊のようにウッドデッキをつなぎ、たまりの部分がテラスに。無機質な砂利の中庭にぬくもりを添えている。太陽光発電と蓄電池も装備し、被災時のライフラインも確保

広い敷地を活かして計画した和モダンスタイルの平屋建て。玄関部分に格子のフェンスを設け、プライバシーを守る。北面はなるべく窓を抑えつつ、開けた南面から十分な光と風を招き入れる

家族用の玄関を分離。来客時は引き戸で目隠し

キッチン背面に収納を集約し、片付けも楽々。引き戸を閉めれば目隠しになるので、急な来客にも対応できる

インナーバルコニーは引き戸を閉めれば、来客時の目隠しやエアコン 効率のアップに役立つ

リビングの欄間は奥さまが、炬燵テーブルはご主人の手作り。建具は築100年の祖母の家の引き戸を再利用

Ｌ字に和室とダイニングが繋がり、どこか懐かしい和の暮らしを演出。夜になると、間接照明によって式台が照らされ、宙に浮いたような感覚に。引き戸は千本格子や竹を使った造作

中根社長の提案で、ご主人が生まれ育った家で使われていた立派な柱や框、障子、職人技が冴える格子細工などの一部を和室に再利用して、家族の想いを継承した

来客が多いため、玄関先でスムーズに対応できるようにと設計された7.5畳の空間。テーブルと椅子を置いても狭さを感じない。また、リビングが丸見えにならないよう、格子の引き戸を採用。下駄箱の下には間接照明を入れてニュアンスを出した

上部に向かって張りだすようなフォルムと、米杉のニュアンスある色調、赤い玄関ドアが目を引く外観。目隠しを兼ねた玄関の格子が個性的な表情をプラスしている。アプローチには枕木を敷いて来客を迎える

ひのきの無垢床とエッグパルプの壁で、一年中爽やかな空気を保つ。和の雰囲気を引き立てる千本格子の引き戸を選び、イメージ通りのインテリアに。キッチンカウンターは奥さまの希望を取り入れ一枚板で造作した

対面キッチンとダイニング、リビング、和室が繋がり、キッチンから室内全体を見渡せるLDK。リビングと同様に、和室も家族のくつろぎスペースとして大活躍している。来客時には引き戸で仕切って和室を客間としても利用できる