2階は子ども部屋を2室のみにして、平屋ライクな暮らしを希望した夫妻。1階と2階の面積に差があったが、建築士のデザイン力によりグッドバランスなフォルムが実現

アカシアの無垢の床が広がるＬＤＫ。開口部を広くして、外にはウッドデッキを設け、庭との一体感を楽しめる。キッチンからはリビングや小上がり、庭まで見渡せる

キッチンは天井を板張りにしてゾーニング。キッチンまわりはスペースにゆとりを持たせてあるので、リビングダイニングや小上がりへの行き来もラクラク

キッチンの背面に設けたパントリー。勝手口から買い物帰りの荷物の運び込みやゴミ出しができる

家族の時間を大切にしたいという夫妻の希望でＬＤＫは広々と確保。小上がりのあるリビングでゆったり過ごす

小上がりになった和室の段差を利用した引き出し収納。リビングに散らかりがちなオモチャや来客用の座布団などを収納できる

シューズクロークと洗面・浴室の間に設けたファミリークロークには家族全員の衣類を収納。室内干しが乾いたら、そのまましまえて超便利！

シンプルな設えの玄関。BBQグッズや自転車を置いても圧迫感のないように、土間スペースを広々確保

敷地に高低差があり、2階の子ども部屋部分が道路から見えないため、Y邸の外観はほぼ平屋

二階建てのようにも見える、シンプルモダンな平屋造りの外観デザイン。グレーのガルバリウム鋼板にレッドの庇がワンポイントで映える。かわいいアプローチとのバランスも絶妙で、一級建築士のセンスが光る。フェンスの裏側には家庭菜園もある

2階建てのようにも見える平屋。白と黒のツートンカラー、エッジの効いたフォルムが存在感を放つ

1階と2階のバランスや、２階に設けた窓の配置など、建築家ならではのセンスが生かされた外観。外壁は白い塗り壁仕上げ

庭の緑に映えるコンパクトな平屋建て。通常、2階建てと同程度の面積の家を平屋で建てる場合、基礎と屋根の面積が2倍となり、それだけ費用がかさむことになる。同社の平屋では実際の面積は1.5倍程度に抑えつつ、設計の工夫で数字以上に広さを感じられる空間を確保している

LDKを1段上げるスキップフロアを採用したことで、玄関ホールから入ってきたときの視線が変わり、LDKが実際よりも広く感じられる。経験豊かな一級建築士ならではの設計力が冴え渡る

「キューブ状の外観にしたいと建築士さんにお伝えしたところ、アシンメトリーな白い壁を重ねたようなデザインを提案してくださいました」とご主人。ユニークなフォルムがお気に入りだそう

最初は2階建ても考えていたが、将来の暮らしやすさを考慮し平屋を選択。シンプルなフォルムに赤い屋根をのせ、かわいくて飽きのこない表情に

建築士の意見を取り入れて、子ども部屋は将来分割できるように2部屋つなげた。家族構成の変化に合わせた可変性で、長く快適に暮らせる

この家の特等席ともいえる窓辺のベンチ。ぽかぽかと心地よいこの場所は、「日常の中に庭を眺めながらのんびりできる時間を」と建築士が用意した、Aさん夫妻へのプレゼントだ