ダイニングからリビングスペースまで壁がないため、広々と感じられる。照明は梁に吊るした正方形に組んだ鉄骨にレールを設置するというアイデアで、配置の自由度が増した

対面式のキッチンはモールテックスを使ったオーダーメイドのオープンタイプ。後ろの棚は必要な物を考えて造作で設置

キューブ型のシンプルな造形が特徴的な外観。天井部分の小さな四角い穴はルーフバルコニー部分にあけられたもの。周りの目を気にせずにゆっくりと日向ぼっこが楽しめる

玄関を開けると目に飛び込んでくるスキップフロアの階段。男前な雰囲気の土間に靴やコートの見せる収納が映える

デッキへそのまま出られるリビングスペースはマルチに活用できる。壁面には家を建てた際に作ったという「家族の約束」が飾られている

スキップの途中に作られたご主人の書斎は趣味が詰まったお気に入りの空間

書斎の横長の窓からは階下が見渡せる。コミュニケーションが取れるのも楽しい

階段を上がった2階にあるのはMさんがファミリールームと呼ぶ広い空間。子供たちがそれぞれの部屋ではなく、一緒に過ごせるスペースに

LDKの動線の末端にリビングや畳コーナー、パントリー、鉄骨階段を配置することで、動線にスペースを取られることなく広々とした空間がうまれた

梁組みが見事なLDK。床や壁に用いたヒノキ材は、自己所有の山の木を夫妻で自ら伐採し、1年以上天然乾燥させたもの。築7年を経ていっそう色艶が増し、新築当時以上に味わい深い空間に。室内には気持ちの良い風が巡り、「今年の夏はエアコンを1度も使用しませんでした」とご主人

シンプルな空間に、十字に組んだ化粧梁とキッチンの曲線の垂れ壁でアクセントをつけたLDK。子どもたちが走り回って遊べるように、リビングのスペースを広々と確保した。自然素材の塗り壁が調湿効果を発揮する空間は、一年中快適さを実感できる。冬は床暖房だけで暖かく過ごせるのもうれしいポイント

屋根勾配と登り梁を現した吹き抜けのあるLDKは広々。室内の床を覆う無垢の栗フローリングをベースに、白、グレーを組み合わせたコーディネートが清々しい。極限まで床をフラットに使える上吊り引き戸、床の継ぎ目素材まで選び抜く姿勢、植物を飾るために設置したキッチン照明レールなどに、夫婦の暮らしへの真摯な思いが垣間見える