無駄なスペースや余計な意匠を排除することで、移動時間を短く、掃除もしやすい空間をつくる。建築費が抑えられるという利点もある

洗練された佇まいで住まい手のセンスが伝わる「パティエ」シリーズの「アロー」。他の施工例ではホワイトにブラックやネイビーを組み合わせる家が多い中、M邸はミルクティーカラーをチョイス。シャープな中にMさん夫妻らしい穏やかな印象が添えられた

家の前には電車が通っているため、玄関の出入りは直接見えないようにデザイン。エッジの効いた斜めの壁はデザイン性だけでなく、目隠しとしての機能もある

外観の印象とは全く異なる、明るさに包まれたLDK。ハイサッシにはロールスクリーンを設置しているが、外からの視線は届かないので、夜もオープンにして過ごすことが多いそう。リビングの床は無垢のバーチ

玄関は土間仕立て。広いので、自転車を置くこともできる。シューズクロークには可動棚を設置した

中庭は6畳。プライベート感はキープしつつ、豊かさや季節感を届けてくれる。将来家族が増えれば、BBQやプールを楽しむことも可能。中庭越しにさりげなく気配を伝え、つながりを育む役割も

キッチンボードは必要性を感じなかったので取り入れず、カウンターを造作し、高さを変えられる収納棚でシンプルにまとめた

寝室には収納力の高いウォークインを設けた。物干し場に近い奥の扉からも出入りすることができて便利

家族構成や暮らし方の変化に対応できるよう、個室は2部屋用意

余計な意匠やムダなスペースを排除することで、移動が短くなり、掃除もしやすい。建築費がシンプルになることもポイント

室内の壁には巾木を設けず、建具はすべてハイドアにして無駄なラインを排除し、シンプルな意匠を追求した

アイランドキッチンはワークスペースにゆとりを持たせ、移動がラクラク。背面には間接照明を設け、収納は下部のみに抑えて生活感を排除。非日常感溢れる美空間を実現

リビングの天井にはWB工法オリジナルの「省エネ君ヨドマーズ」が設置されている。「省エネ君ヨドマーズ」は室内に穏やかな対流を起こし、空気の淀みをなくす装置。空気の循環によって天井付近と床付近の温度差を解消し、無駄な冷暖房費を抑えて快適な住空間を実現する

高低差を利用して建てたI邸。駐車場と階段は建築前のまま。両隣の建物が近いため、視線が合わないよう窓の大きさと位置に配慮した。屋根にソーラーパネルを搭載し、光熱費を抑えた低燃費な暮らしを実現

畳コーナーと仕切りなしでつながるリビング。収納と洗面脱衣室のドアは白で統一され、実際の面積以上の広さが感じられる。冬には畳にこたつを置いてくつろぐ予定だそう。テレビはニッチにすっぽりと収めて転倒の危険になる出っ張りをなくし、移動や掃除もスムーズに。ニッチの反対側は収納として活用するなど、空間づかいに無駄がない