初めての打合せで聞かれたのは、その家でどんな暮らしがしたいのか、ということ。「その言葉に、私たちの家を作ってくれるんだ、と思いました」と奥さまは振り返る。ファーストプレゼンでは、まずプランのコンセプトを説明、その後に間取り図を提示された。これも、暮らしを大切にする建築家の思いの表れなのだろう。実際に日常の生活が始まると、一つひとつの要望にきちんと応えてくれたのだと実感することが多いそう。キャンプやアウトドアが趣味のAさんにとって、容量も機能性も備えている玄関収納もそのひとつだ。開放感たっぷりの2階は、大きなアイランドキッチンとくつろげるリビングスペースが印象的。外壁材や床材を壁に用いるなど、大胆かつユニークな発想の素材使いで、シンプルモダンなインテリアが完成した。入居してからは、外出よりも家で過ごすことが多くなった。これも居心地のいい“自分たちの家”のおかげだろう。