兄弟姉妹で住宅ローンを組むことはできる?
2020/08/16|くふうイエタテカウンタードン・キホーテ豊橋店
今回は兄弟姉妹でローンが組めるか、ペアローン・収入合算について簡単に解説します。
■兄弟姉妹で住宅ローンは組めるか?
以前、相談で両親+兄+妹夫婦で家を建てたいという方がいらっしゃいました。
そこで兄妹では収入合算が出来なかったり、ペアローンが組めないというお話がありました。
永住が見込まれて、他に直系親族がいない場合は組める場合もあるようですが、かなり難しいようです。
理由としては、住宅ローンを組んだ後の生活がどうなるか分からないからです。
どちらかが結婚して家を出て行ってしまうと、残された人だけでローンが返済するのが難しくなる可能性があります。
金融機関は貸したお金が返ってこないと困るので、こういった不確定要素がある場合、審査が厳しくなります。
また、兄弟姉妹でローンを組めたとしても、その後どちらかが結婚して、夫婦で家を建てる際に兄弟姉妹で組んでいるローンがあると、夫婦で住宅ローンが借りられないということもあり、トラブルになっている例もあるようです。
■ペアローンと収入合算について
<ペアローン>
夫婦の場合、それぞれ別の住宅ローンを組みます。
例えば、3000万円の住宅ローンを組む場合、夫が2000万円の住宅ローンを、妻が1000万円の住宅ローンをそれぞれ組むといったような形になります。
【メリット】
・借入額が増やせる
2人分の収入でローンを借りることができるので、より大きな金額を借りることができます。
・住宅ローン控除による節税効果
住宅ローン控除の最大控除額は年間40万円までですが、ペアローンであれば、それぞれがローンを組むため、40万円×2で80万円まで控除を受けることができます。
【デメリット】
・諸経費が増える
2本の住宅ローンを組むことになるので、事務手数料などがそれぞれかかり、負担額が増えます。
・団体信用保険が全額にならない
夫婦のどちらかに万が一のことがあった場合、返済免除されるのは一人分になります。
<収入合算>
安定した収入のある親族の収入を主債務者の収入に合算してローンが組めます。
合算できる金額は合算者の収入の1/2までが多いです。
【メリット】
・借入額が増やせる
申告する収入額を大きくできるので、借入額を大きくすることができます。
・団体信用保険がローン全額になる
主債務者に万が一のことがあった場合、保険で残債がすべて返済されます。
【デメリット】
・合算者に万が一のことがあっても残債が残る
団体信用保険に加入できるのは主債務者だけなので、合算者に万が一のことがあっても返済は全額残ってしまいます。
■まとめ
1人だけでは希望額を借り入れることができない場合は、収入合算やペアローンを検討することになると思いますが、兄弟姉妹では組めなかったり、それぞれでメリット、デメリットがあるので、その点もしっかりと把握したうえで利用しましょう。
場合によっては、希望額を下げて1人で組める範囲でマイホーム計画を進めるという選択肢もあるかもしれません。