鉄骨造の家の特徴 軽量鉄骨と重量鉄骨の違い
2020/06/13|くふうイエタテカウンターアピタ静岡店
先日の相談で、鉄骨造の一戸建てをご希望の方がいらっしゃり、その際、軽量鉄骨と重量鉄骨の違いなどを質問いただきました。
今日は木造と比較した時の鉄骨造のメリット・デメリットと軽量鉄骨と重量鉄骨の違いをお伝えしたいと思います。
■木造住宅と鉄骨住宅
・鉄骨住宅のメリット
①間取りの自由度が高い
木造と比較して、建物を支えるための壁や柱が少なくて済むため、吹き抜けや大きい窓、柱のない広いリビングなど、開放的な間取りができます。
②品質が安定している
部材は工場で生産されているため、自然素材である木材に比べて安定した品質の部材がそろいます。
③火災保険料が安い
保険料の算出に構造部材の材質が影響してくるため。
・鉄骨住宅のデメリット
①コストが高い
材料費が高いため、木造住宅に比べて高くなりがちです。
②断熱対策が必要
鉄は気に比べて熱を通しやすいので、断熱対策が必要になります。
③地盤強化が必要な場合がある
木造に比べて建物が重くなるので、地盤強化にお金がかかってくることがあります。
■軽量鉄骨と重量鉄骨
軽量鉄骨と重量鉄骨の違いは、その厚さです。6mm以上のものは重量鉄骨、6mm未満のものは軽量鉄骨となります。
・軽量鉄骨の特徴
①間取りの自由度が少ない
重量鉄骨に比べて細い部材を使っているので、柱や壁などが必要になりやすい。
②建築コストが安い
重量鉄骨に比べて、工期も短く、材料代も安い。また、地盤強化にかかる費用も少なくて済むため、建築コストが安くなる。
③リフォームしにくい
建物の強度を保つための柱や壁が多いため、リフォームの際に間取りの変更の自由度が少ない。
・重量鉄骨の特徴
①間取りの自由度が高い
より強度の高い部材を使っているため、柱や壁の内広い空間を作ることが可能。
②防音性が高い
部材が太いため、壁も分厚くなり、防音性が高くなります。
③建築コストが高い
工期が長くなりがちで、材料費も高く、地盤も重い建物を支えられる強度が必要になるため、建築コストは高くなりがちです。
■最後に
鉄骨造をご希望される方の理由で一番多いのは「地震に強い家」ですが、鉄骨だから木造よりも絶対に耐震強度が高いわけではないです。
鉄骨の方が木材よりは強度が高いため、耐震性能を高めやすいかもしれませんが、木造でもしっかりと耐震強度を計算して制振装置なども入れれば地震に強い家になります。
鉄骨造の方が予算は高くなりがちなので、地震に強そうだからという理由だけでしたら、木造も選択肢に入れてもいいかもしれませんね。