新築・注文住宅に 新型コロナの影響⁉
2020/03/22|くふうイエタテカウンターアピタ静岡店
3月12日、WHO(世界保健機関)のパンデミック(世界的大流行)発表もあり、まだまだ収束が見えない「新型コロナウイルス」。
マスクは今だに品切れ状態が続いていますね。
今朝(3/16)も、静岡市内の街中の薬局はオープン前に行列ができていました。また大型イベントが軒並み中止、経済的にも大きな打撃を受けていますね。そして住宅業界も例外ではなく、大きな影響がでてきています。
これから家を建てようと検討されている方に直接関係してくる内容もあるので、耳に入れておくといいでしょう。
住宅設備が受注ストップ!?
2月末ぐらいから住宅設備関連に影響がではじめています。
新型コロナの影響で、中国国内ではさまざまな業種の工場が今だ稼働しておらず、納期の目途がたたなくなっています。住宅関連商品も同じで、中国で生産している商品や、中国から原材料や部品を調達している住宅設備は、納期の遅れや受注ストップがおきているようです。
まだ国内製造をしているメーカーは、通常通り流通しているそうです。ですが、欠品している商品の代替え商品として需要が急速に高まることも考えられるので、国内製の製品も徐々に品薄になることも想定されますね。
住宅設備のこういった状況を考えると、住宅設備の価格の値上がりも考えられそうです。
この影響で、住宅会社の引き渡し納期に遅れが出やすくなっています。家自体はほぼ完成しているが、システムキッチンが入ってこない、トイレが入れられないという状態が起こっています。住宅会社としても引き渡しできなければ、代金が入金されないので、資金繰りにも影響がでてくる場合があるようです。
<新築を検討されている方が気をつけておくこと!>
●スケジュールは余裕をもっておく
住宅設備の納期遅延により引き渡しできないという事案が、全国では発生しています。小学校入学に合わせて家づくりをされている場合など期限のある方は、余裕をもったスケジュールで家づくりしていかれるのがいいでしょう。
●つなぎ融資の期間が長くなれば余分に金利がかかる
工期が伸びれば、当然つなぎ融資の返済までの期間も長くなります。その間、金利は余分にかかってきます。万が一に備え、工期が伸びた場合の金利も資金計画に考えておくといいでしょう。
●賃貸アパート、マンションの家賃が余分にかかる
引き渡しがズレれば、引っ越しできませんから、これまで住んでいる賃貸住宅の家賃が余分にかかることになります。契約更新タイミングに合わせている場合は、要注意です。大家さんや不動産屋さんに契約更新料が掛からないように、相談しておくのもいいでしょう。
●住宅完成保証をつけて契約も検討しよう
新型コロナウイルスの影響で、規模に限らずどんな会社も、これまでより倒産リスクは高まっていると考えておいた方がいいでしょう。万が一に備え、住宅完成保証制度を利用すると安心でしょう。万が一、住宅会社が倒産してしまった場合に、別の住宅会社が引き継いで完成まで対応してくれます。またその際余分にかかった費用の一部を保証してくれます。
【住宅完成保証制度を提供している団体】
・財団法人 住宅保証機構
・日本住宅保証検査機構(JIO)
・株式会社 住宅あんしん保証
・株式会社GIR など
こちらは、建て主が契約するのではなく、住宅会社と保険会社の間で契約する保証です。ご相談している住宅会社に、住宅完成保証をつけられるかどうか、確認してみるといいでしょう。オプション(追加料金あり)で依頼できる会社もあります。
●まとめ
新型コロナウイルスの影響は、家づくりにも少なからずでてきています。事前にその影響やリスクを知っておくことで、住宅会社や金融機関、不動産会社などにあらかじめ相談や交渉できることがあります。今回は世界的な規模で起こっている社会問題ですので、お互い助け合って乗り切っていけるといいと、個人的には考えています。そのためにも、「もしもの場合」に備え、事前に各所に相談しておくと協力は得やすいように思います。