黒いガルバリウムとレッドシダーが絶妙に調和している。建ぺい率30％、容積率50％という厳しい建築条件にもかかわらず、建築家の設計力により、家族4人が快適に暮らせる家が完成した。

外観は間横から見てもスタイリッシュに。周辺の環境なども加味して設計

外と中のつながりを感じる開放的なLDK。天井の一部にグレーチングを採用したことで、2階の空間を無駄にすることなく光も1階に行き渡る。タモ材の床の経年変化も楽しみ

多趣味なご主人の本やグッズを収納するために、大容量の収納棚を壁に造りつけた。段差がたくさんあるので目線が変化し、飽きることがない。天井と壁にシナベニヤを使い、空間がより明るくなった

短い階段で部屋間をつなぐ多層階のスキップフロアを採用。狭小地でも空間をタテに伸ばすことができ、家族の気配を感じながら、開放的に暮らすことができる

子ども部屋は成長に応じて間仕切り可能。カウンターとロフトベッドを造作し、コンパクトな空間でも広く使える

天候を気にせず洗濯物が干せるインナーバルコニーは、共働き夫婦にとってはありがたい。緑の借景も楽しめる、お気に入りの空間

書斎スペースも設置。静かな雰囲気で、落ち着いて作業が出来るよう設計

南北に長い敷地に完成したK邸。表通りからは室内が全く予測できないようにプランニングされている。変形地や狭小地など、立地条件が難しくなるほど建築家の腕の見せ所で、短所を長所に変えてくれる

74坪の敷地に完成した30坪のN邸。主に1階に家族が集まって生活するため、2階は必要最小限の間取りに。「小さくても豊かに暮らせる住まい」という建築家・伊礼智 氏の設計手法が息づいている

30畳の大空間LDK。天井を一般住宅よりも30cm高くして、さらに柱と梁を見せないことで、木造住宅とは思えないほどの開放感を実現。南北の窓のとり方に建築家ならではの採光と通風のセンスが光る

リビングからの光が建具を通り抜け、某有名建築家の「光の教会」を彷彿とさせる2階ホール。木、アイアン、漆喰といった異素材が絶妙のバランスで融合しているからこそ、心地いい空間に仕上がった

100坪超えの広い敷地に完成したN邸。夫婦が憧れていた庭付き一戸建ての平屋がついに実現した。黒いガルバリウムとレッドシダーがバランス良く調和したハードな外観デザインが特徴で、建築途中から「新しいパン屋さんがオープンするらしい」と間違われるほど近隣からの評判がよかったそう

40坪の敷地に完成した20坪の平屋。塗り壁とレッドシダーが程よく調和した片流れの外観がのどかな街並みに溶け込んでいる。狭小地でも変形地でも、建築家の創意工夫でハンディを魅力に変えることができる