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コラム・特集  はじめての土地探し その3

はじめての土地探し その3

はじめての土地探し その3

◆土地の形や特性が 間取りをつくる

どんな建物であっても、土地があってはじめて建てられます。どのような形態の家にするか、土地の形状に大きく左右されることは言うまでもありません。プランニングをする上では、まず空間に思いを馳せることから始まります。

整った形の土地ほど設計の自由度は高くなりますが、変形した土地でも住みやすい家は建てられます。設計の自由度が住みやすさを生むのではなく、どんな家も設計力が住みやすさの鍵なのです。
特に住宅密集地では、変形した土地、狭小敷地など敷地に関する制約が大きくなり、風通しや採光が取りづらくなります。しかしこれらの制約も、その敷地固有の特徴として生かし、光と風を導く建物構成を考えればよいのです。

悪条件の土地でも住みやすい空間をつくる手法として、トップライト(天窓)、吹抜け、スキップフロア、中庭(パティオ)、ルーフバルコニーなどが挙げられます。

【まとめ】

●どんな条件の敷地でも、設計力によって住みやすく、個性のある建物を建てることができる

(参考)土地の形や特性による間取りの変化

土地の形や形状にはさまざまな種類があります。

◆道路の方角で 配置が変わる

道路と土地の関係は間取りを考える上でとても重要です。敷地から見てどの方角に道路があるのかによって、建物の配置や玄関・駐車場の位置は大きく変わります。

一般的に好まれるのは南側に道路がある敷地ですが、そうなると南側に玄関や駐車場をつくることになり、日当たりのよい南側に作りたい部屋や庭のスペースを十分に取れないことがあります。また南側を広く開けるため建物を北側に寄せようとしたら北側斜線(下記参照) の規制に引っかかり、希望通りに寄せられないケースもあります。

逆に敷地の北側に道路があると、北側斜線は道路の反対側からになり、建物を北側に寄せても規制にかかりません。北側に玄関を、日当たりのよい南側に広い庭やLDKを配置して、スペースを有効に使える場合もあるのです。

【まとめ】

●敷地から見た道路の方向で、玄関や駐車場の位置がおおよそ決まる
●南側道路が有利とは限らず、北側道路で南側を有効に使えるケースもある

◆隣家との位置関係を 確認しよう

敷地から見た道路の方向で玄関の位置が決まったら、次に土地の周辺の環境をチェックします。
まずは隣家との境界です。古家付きの土地※の場合、隣家との境界杭がブロック塀の中に打たれている場合があります。これは勝手に壊すことができず、通風や日照にも影響します。既存の塀は隣家に声をかけて確認しましょう。

敷地の境界から隣家までの距離や隣家の高さ、窓の位置も調べておきましょう。間取りを決める際、通風・採光はもちろん、窓の位置や目隠しなど、プライバシーに配慮した計画にする必要があります。

さらに敷地に立って眺望の良い方向、街路樹や公園など周辺の既存の景観、高低差などを調べましょう。それらを建物の外観デザインにも活かすことで多少なりとも街並みに寄与することができます。街路樹は借景として活用することもあります。

※古家付き土地…建物価値のほぼないような古い住宅付きの土地のこと。

【まとめ】

●隣家との境界線を確認する。
●隣家の建物の高さ、境界から隣家までの距離、窓の位置をチェック。

◆北側斜線とは

住居用の用途地域では、良好な住環境を守るため、住居の北側に規制が設けられています。これが北側斜線です。最も厳しい制限では、真北方向の敷地境界線より垂直距離5mの位置から1 :1. 25の斜線を引き、その中に建物をおさめなければなりません。

ちなみに真北は磁石が示す磁北と若干ずれがあります。不動産広告で表示された方位が真北か、現地で方位をきちんと測定しましょう。

◆その土地の日照条件は?

太陽の光が一日中ふんだんに入ってくる土地ならば問題はないのですが、現実には近隣の影響を受けない敷地はほとんどありません。太陽の光をより多く取り入れるためには、その敷地の日照条件をていねいに読み取る必要があります。

特に冬の日当たりには注意が必要です。静岡・名古屋など緯度35度の地点では、夏至78. 4度、春分・秋分55度、冬至31. 6度と、冬の太陽高度は夏の半分以下になります。ちなみに冬の正午の影の長さは、建物の1.6倍にもなり、意外に伸びます。そのため、例えば真南に2階建ての隣家がある場合、冬に1階の南側の足元まで太陽光を入れようとすると、計算上は隣家から6メートル離して建物を建てなくてはならないことになります。しかしほとんどの土地で、この数字は現実的とは言えないでしょう。であれば、例えば隣家から3メートル離せば、掃き出し窓の上半分から光が入り、1階の奥の方に太陽の光が届きます。通常より背の高いハイサッシを使えば、さらに多くの日差しを取り入れることができるでしょう。または吹抜けかトップライト(天窓) を設ける、2階にLDKを持っていく、建物の形を変えて東・西側の光を上手に取り入れるなど、間取りを工夫して採光を確保していきます。

南側に隣家があるなど日照条件が悪い土地は、冬の日当たりを意識して間取りを検討することが大切です。

【まとめ】

●四季で変化する太陽高度に注意
●真南に隣家があると、冬は1階に日がほとんど当たらない場合もある
●日照条件が悪くても工夫次第で採光を確保できる

◆道路から引き込む 設備をチェック

水道、電気、ガスといった生活に必要な設備は、道路から敷地に引き込んで使用します。従って、水道、ガス、電気の敷地への引き込み位置を確認しておくことはとても重要です。事前に引き込みされていないこともあり、その場合には業者に手続きをして工事を行うことになります。

水道は引き込み位置に加えて、口径が今のものと違う場合は工事が必要になることがありますので要注意です。ガスは都市ガスかプロパンかを聞き、都市ガスの場合は引き込み位置を確認します。電気は隣家がどの電柱から架線を引いているかを見てください。

引き込み位置は、建物の配置やアプローチ、水回りの位置に影響します。給湯器やエアコンの室外機など、外回りに置く設備機器も含めて外部空間の計画を立てていく必要があります

【まとめ】

●水道、電気、ガスの引き込み位置を確認する
●引き込み位置により建物の配置や水回りの位置が変わってくる

◆実際にあった失敗例

【昼と夜の騒音の違い】
日曜日の昼間は静かだったが、前面道路が抜け道らしく、平日の夜は車の走る音がうるさい。

【家の前がゴミ置き場】
家の前の電柱がゴミの集積場。ゴミ収集日の朝は車を出しにくい。

【隣家の窓】
寝室の窓と隣家のキッキンの換気扇の位置が同じくらいの高さで窓を開けられない。

【境界杭の位置】
1か所だけ境界杭がなかったが、後から入れればよいかと土地を購入。後に境界の件で隣家ともめていることが判明。

◆総まとめ

気に入った土地が絞れたら、建築家や工務店の設計士に見てもらうことをお勧めします。さまざまな立地条件を専門知識で判断してもらうためです。家づくりの6〜7割は敷地で決まってしまうと言っても過言ではありません。だからこそ、後悔のない土地を選択してほしいです。

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イエタテ編集部
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